視野角の狭さ解消!T440の液晶パネルをIPS FHDに交換

ThinkPad T440
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ThinkPad T440は日本未発売機種のため、日本国内で所有している人は、ほとんどいないだろうと思っていました。
しかし最近、オークションサイトや中古PC販売のサイトを見ていると、意外と日本国内にも多く存在していることが分かってきました。
やはり私が購入した個体と同じようにリファビッシュ品として流れてきたものが結構あるようです。
T440の記録など、日本国内ではあまり価値がないと思っていましたが、この状況を知って、やる気が出てきました!

そこで今回は、T440の不満点の一つであるTN型のLCDパネルを視野角の広いIPS型に交換したので記録しました。

まずは結果!!

交換記録が長くなりましたので、最初に交換前後の写真をお見せします。

LCDパネル斜め下から撮影した写真です。
白色背景のGoogleトップ画面ですが、差は歴然です。
やはり、IPSはいいですねー!
不満だった視野角の狭さが解消されて、大満足です!
T440に限らず、TN型を使用している方は、IPS型への交換をおすすめします!

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LCDパネルの選定・購入

私の知る限り、T440にFHD仕様のモデルは存在せず、HD+(1600×900ドット)または、HD (1366×768)です。
そして、これらは全てTN型でIPS型は見当たりません。

上位機種のT440sを見てもHD+のモデルはTN型です。

よって、IPS型を選定する場合、ほぼ自動的にT440p/T440s用のIPS型FHD(1920×1080ドット)となります。
早速、T440p/T440s用をAmazonなどで調べたところ、メーカーや形式の異なるパネルが数種類販売されていました。
しかし、パネルによっては、輝度調整(Fn+F5,F6)が効かなくなる不具合が多数レビューに書き込まれており、価格だけで決めるのは危険と感じ、Lenovo純正のパネル形式を調べてみました。

LenovoのHPでT440sのIPS型FHDパネル部品を調べたところ、以下の部品がヒットしました。

 LCDパネル AUO 14.0 FHD IPS AG 04X0436

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そして、添付されている写真を見ると、その形式は「B140HAN01.2」でした。

出典:Lenovo HP

さらにネットで調べると、AUO製でも末尾の数字が異なる「B140HAN01.1」や「B140HAN01.3」も販売されており、これらの方が微妙に価格が安かったりしましたが、確実性を優先し、「B140HAN01.2」を指定できるショップより購入しました。

商品説明に「B140HAN01.2」と記載されていても、形式の異なる互換品が送られてくることもあるようですので、購入前にショップに問い合わせすることをお勧めします。

こちらが購入したパネルです。↓

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HD+ LCDパネルの取り外し

取り外し作業を行う前に、現状をいくつか確認しておきました。

・HD+ LCDパネルの形式を「Lenovo diagnostics」の「System Information」で確認
  → CMN製 N140FGE-EA2

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・Windows10 ディスプレイ設定の表示スケールと解像度
  → 100%(推奨)、1600×900(推奨)

その他、一通り確認を終えたら、いつも通り内蔵バッテリーを無効化しておきます。

BIOS画面に入って、「Config」➡「Power」➡「Disable Built-in Battery」➡ 「Enter」 ➡ 「Yes」です。
併せて、リヤのバッテリーも外しておきます。

それでは、まずフロントベゼル(名称は適当!)をはがします。
塩ビのようなペラペラのシートで、両面テープで貼り付いているだけですが、けっこう強力でした。
傷防止のためのマスキングテープを貼った下側からピックを入れて、はがしていきました。
ある程度はがれれば、後は引っ張るだけで楽なのですが、LCDパネル表面に気を使っていると「ある程度」まではがすのに苦労しました(汗)
※必死になりすぎて、はがしているところの写真撮り忘れました・・・

はがれました!
両面テープは、もともとフロントベゼル側に貼り付いていたはずですが、ほとんどがフレーム側に残ってしまいました。
キレイにはがれなかったので、後日貼り換えます。

次にLCDパネルを固定しているインナーフレーム(これも名称適当!)の取り外しです。
まず、四隅にあるネジ4本を外します。
↓写真右側のようにネジの上に両面テープが残っている場合は、テープを先にはがします。

インナーフレームは樹脂製です。
リヤカバー(天板)に対して、はめ込み式になっているので、隙間をピックでなぞるように進めていくとパキパキと爪が外れていきます。
爪を折らないよう慎重に!

外れました!

外したインナーフレームです。

インナーフレームの爪は、こんな形です。

これで、LCDパネルはフリー状態ですので、LCDカバーを起こしてキーボード側にパタンと倒します。
できれば倒す前にエアーキャップなど緩衝材を敷いておきましょう。

最後にLCDケーブルを外します。
HD+もFHDもケーブルは共通で30ピン仕様です。
機種によっては、コネクター部の保護(抜け防止?)に透明のテープが貼られていたりしますが、T440には貼られていません。
ケーブル側コネクターのロックを外して抜くだけです。

余談ですが、T460sなどのWQHD(2560×1440)になると40ピンになりますので、FHD→WQHD交換の場合は、LCDケーブルも交換必要です。

取り外したTN型 HD+ LCDパネルの形式です。
「N140FGE-EA2」は、最初に「Lenovo Diagnostics」で調べた形式と一致してます(当たり前!)。

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FHD IPC LCDパネルの取り付け

パネルの取り付けは、取り外しの逆の手順で進めるだけで、特に難しいところはありません。
コネクターを差し込んで、ロックします。

パネルをリヤカバーに納めた後、インナーフレームをはめ込んでいきますが、その前に一度電源ONして、動作確認しました。
バッチリ映っています!
「Lenovo diagnostics」で「AUO B140HAN01.2」と正しく認識されていることを確認しました。

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電源を切った後、パネル表面に貼り付いていた保護フィルムをはがし、インナーフレームをパキパキっとはめ込んでいきます。そして、ネジ4本でLCDパネルを固定。
フロントベゼルは、ボロボロになった両面テープを除去して、今日のところは仮止めとします。

完成です!!
この写真、合成のように見えますが、合成ではありません。
生写真です!

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表示状態の確認

パネル選定時に心配していたFn+F5,F6による輝度調整は問題なく動作しました。
少し割高でしたが、「B140HAN01.2」にしておいて良かったです。

そして不満だった視野角の狭さについては、最初の写真通り、ほぼ真横に近い角度から見ても色の変化を感じない、期待通りの結果となりました!

発色については、交換前のHD+パネルと比べると、少し黄色が強くなったような、暖かい落ち着いた感じになりました。
個人的には、もう少し黄色が弱い方が好みなので、できる範囲で調整してみようと思いますが、このままでも十分許容できるレベルです。

解像度UP(HD+→FHD)についてですが、HD+は表示スケール100%が推奨となっていたのに対し、FHDでは、150%が推奨と表示されています。

しかし、150%では、HD+の100%より表示領域が狭く感じたので、Excelで確認してみました。

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やはり、HD+ 100%と同等なスケールは、FHD 125%でした。
いくら推奨と言われても、表示領域が狭くなっては交換した価値も半減してしまいます。
せっかくFHD化したで、しばらくは100%スケールで使ってみたいと思います!

※今まさに、この記録を100%の表示スケールで作成しています。
 当然ながら文字は小さくなりますが、意外と苦になりません。

以上、ThinkPad T440 IPS FHD化の記録でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

↓ フロントベゼルを交換しました ↓
T440 LCDベゼル貼り替えと100均のWebカメラカバー取付け

↓ X260 の IPS FHD化 ↓
ThinkPad X260 LCDパネルをIPS FHDに交換


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