はじめに
ジャンクで入手したX240の不良個所として、パームレスト(キーボードベゼル)にひび割れが2ヶ所ありました。
たいした問題ではないのですが、苦労して復活させたジャンクX240に妙な愛着が湧いてしまい、奮発して部品を購入し、交換することにしました!
しかし、パームレスト交換にはシステムボードを取り外す必要があるため、かなり難易度が高そうなイメージがあります。
以下、パームレストからシステムボードを取り外す作業を中心に、分解方法について記録します。
使用部品
購入したのは、既にパコパコパッド付きのパームレストです。
指紋センサーも付いているアッセンブリーです(FRU:04X5180)。
手持ちの部品として、クリックボタンが独立したタイプのパッド(X250以降用)もありましたが、取りあえず今回は パコパコパッドのままにしました。
New Original Keyboard Bezel Palmrest for IBM Lenovo ThinkPad X240 With Touchpad and Fingerprint Reader 04X5180 00HT392
あと、バラすついでに、キーボードとCMOS電池も交換します。
キーボードは、中古美品のバックライトなし品を入手(FRU:04Y0931)。
CMOS電池は、新品を購入しました(FRU:45N5864)。
分解手順
分解手順は、Lenovoのハードウェア保守マニュアルをはじめ、ネットでもたくさん紹介されていますので、詳細は割愛しますが、今回の方針として、脱着するものが最小限(手抜き、横着とも言う・・・)になるよう考えながら作業しましたので、その手順を記録しておきます。
また、作業後に「これは外さなくても良かったかも・・・?」と思われる箇所もありましので、併せて記録しておきます。
大まかな流れとしては、以下の3ステップです。
- パームレストからシステムボードを取り外す
- パームレストとLCDユニットを切り離す
- パームレストから再利用する部品を取り外す
なお、作業開始前には、内蔵バッテリーを無効化しておきましょう!
システムボード取り外し
それでは、バッテリー、ベースカバーを取り外した状態から記録します。
<参考> X270・X240 ベースカバー ネジの種類と取付位置
下の写真が取り外すネジ(赤○印)とケーブルコネクター(紫□印)の位置です。
ただし、黄〇印と水□印は、取り外さなくてもOKかもしれませんので、様子を見ながら対応してください(私は外してしまいました)。
メモリとワイヤレスLANカードについては、システムボードを取り外す上では取り付けたままでも問題ないと思います(私は流れで取り外してしまいました、当然取り外す方が安全です)。
また、CPUのヒートシンク&ファンも取り外し不要かもしれませんが、パイプが曲がる等、二次災害の可能性がありますので、外した方が無難でしょう。
ネジとケーブルを取り外したら、下の写真のようにシステムボードをパームレストから浮かせて裏返しに置きます。
一部のケーブルは繋がった状態ですので、断線させないよう要注意です。
なお、システムボードを取り外す際、1ヶ所だけ両面テープが使用されていましたので、注意しながら引っ張ってください(バキッ)。
パームレストとLCDユニット切り離し
次にLCDユニットを保持しているヒンジのネジ6本(赤〇印)と ケーブルコネクター(紫□印) 1ヶ所を取り外します。
ネジを取り外した後、手でヒンジを起こすと、パームレストが引き抜けるようになります。
ヒンジは結構硬いので、注意してください。
LCD、パームレスト、システムボードの3枚に下ろした状態です。
※写真では、次で取り外せばよい「半透明樹脂製カバー」を勇み足で取り外してしまっています。
パームレストから再利用する部品取り外し
パームレストに残っているもので、再利用する部品は、キーボードを押さえている 半透明樹脂製のカバー、スピーカー(ブラケット含む、写真右下部) とネジです。
※下の写真はパームレストとLCDユニット切り離し前のものを流用しています。
樹脂製カバーは、ネジ5本を取り外した後、下へスライドして引き抜くようにすると取り外せます。
スピーカーは、ブラケットを含め、ネジ4本で取り外せます。
最後にキーボードを固定している残りのネジ6本を取り外しておけば、分解は完了です!
フィルム(フラット)ケーブルについて
キーボードの裏側には、パコパコパッドや指紋センサーに繋がるフィルムケーブルが両面テープで貼り付いていますが、これがちょっと面倒です。
このケーブルは、キーボードとは関係ないケーブルなので、キーボードには付属していません。
したがって、キーボード交換の際には、このケーブルを再利用しないといけないのですが、キーボードから剝がす際、ケーブルが断線しないかヒヤヒヤします。
今回の私の場合は、購入したパームレスト(アッセンブリー)に新品のケーブルが付属していたため、キーボードから剥がす必要はありませんでしたが、両面テープで貼り付ける前にケーブルを数ヶ所、折り曲げる必要があります。
だいたい、フィルムケーブルを折り目が付くように折り曲げるなんて、私自身の常識からは外れており、かなり躊躇します。
しかし、折り目を付ける箇所には、わざわざ折り線が印刷されており、折り曲げることを前提としたケーブルになっているのだろうと信じて折り曲げましたが、手加減が難しく、とても時間がかかりました。
なぜ、わざわざ折り曲げるような設計にしたのだろう?とブツブツと言いながら貼り付けまで行いました。
折り曲げ&貼り付け完了です!
CMOS電池も新品を取り付けました。
まとめ
この後、取り外した部品を元通りに組み付ければ完成です。
とてもキレイに蘇りました!
今回は、バラし方を考えながら(+記録写真を撮影しながら)作業したので、結構時間が掛かりましたが、当初思っていたよりネジの数も少なく、次回は1時間程度でできるかもしれません。
ただ、部品の脱着よりも、上で説明したフィルムケーブルを始めとするテープ系の剥がしや再貼り付けがとても面倒で、これに手こずると時間が掛かるかもしれません・・・
全体的には難易度低めですので、部品さえ手に入れば、気軽にチャレンジしても大丈夫だと思います。
もちろん、自己責任で!
最後に
早速使用してみましたが、やはり、パコパコパッドはダメでした・・・
そもそも使い慣れていないことに加えて、新品だからか?、外れ個体なのか?わかりませんが、右クリックの反応が極端に鈍いです(泣)
明日、 クリックボタン独立タイプに交換します! (笑)
それと、パームレストの色が新旧で微妙に違うことに気付きました。
並べて比較しないとわからない程度の微妙な違いですが、気になったのでチョット調べてみました。
調査結果は、また改めて記録します。
今回は以上です!
↓ 続きはこちら ↓
X240 パコパコパッドとパームレストの種類・互換性を検証
↓ X240 Webカメラ取り付け方法 ↓
ThinkPad X240 Webカメラ取り付け記録
↓ X260のパームレスト&キーボード交換はこちら ↓
X260 指紋認証パームレスト & バックライトキーボード交換記録
コメント