本記事の概要
本記事のメインは、突然音が出なくなったONKYO AV CENTER TX-NA609をヒートガンによるリフローで修理した際に撮影した動画です。
音が出なくなった原因はDSPプロセッサーの半田割れと判断し、リフローすることを決断しました。
リフローしたチップは、BGAタイプのD830K013BZKB4(Q3001)です。
修理に至った背景~修理の顛末は、以下の記事に記録していますので、こちらを参照ください。
※本記事は以下記事を補足するものです。
リンク① : ONKYO AVアンプ TX-NA609故障?音が出ない!なぜ?
リンク② : TX-NA609リフローで修理成功 音が出た!オンキョーAVアンプ
リフロー作業の動画
リフロー作業について
動画は作業優先で撮影しましたので、かなり見にくい絵になってしまいました。
特に(肝心な)赤外線温度計の液晶画面が角度的に見にくくなっていますので、おおよそで見てください。
正面から見ると、よく見えるのですが・・・


また、赤外線温度計はフレキシブルクリップに固定して常時温度モニタリングできるようセッティングしていますが、ヒートガンをチップに当てている時は、ヒートガンのノズル先端が赤外線の検出軸を遮るような位置関係になっているため、チップ表面ではなくノズル先端を検出してしまっています。
よって、温度表示が低めに出ています。
時々、ヒートガンを持ち上げているのは、検出軸からヒートガンノズル先端を外し、チップ表面の温度を確認しているためです。

そして、リフロー時の温度推移をまとめると、下表のような結果になりました。
本加熱でもう少し早く250℃に上げたかったのですが、素人仕事ですから、まぁ良しとしましょう。
それ以外は、概ね予定通りです。
ストップ ウォッチ | 赤外線 温度計 | 工 程 | 操 作 |
---|---|---|---|
0:10 | 27℃ | 昇温開始 | ヒートガンLow |
1:20 | 150℃ | プリヒート開始 | ヒートガンLow |
2:05 | 160℃ | プリヒート継続 | ヒートガンLow |
2:20 | 160℃ | 本加熱開始 | ヒートガンHigh |
3:40 | 250℃ | 本加熱終了 | ヒートガンOFF |
3:50 | 205℃ | 冷却開始 | ドライヤー送風 |
4:00 | 160℃ | 冷却継続 | ドライヤー送風 |
4:30 | 100℃ | 冷却継続 | ドライヤー送風 |
最後に・・・
幸運にも修理はうまくいきましたが、いかんせん素人の作業です。
技術的に間違っている点も多々あると思いますので、これらが正しい方法と信用せず、「こんな方法で修理した人もいる」程度で見ていただければ幸いです。
今後、再発する可能性もありますので、注意深く様子を見ていき変化があれば、また記事としてアップします。
繰り返しになりますが、リフローにチャレンジされる場合は、くれぐれも自己責任でお願いします!

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