KLEVV N400 120GB SSDを分解してNANDを確認

ページのアイキャッチ画像 ThinkPad X240
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以前、X240のSSDをESSENCORE KLEVV(エッセンコア クレブ)の「NEO N400 120GB」に換装した際、このSSDの蓋を開けてNANDのメーカーや型番を確認しようと思ったのだが、まだ動作確認もできていない状態だったので、またの機会にすることにした。

 リンク : ThinkPad X240 SSD換装 KLEVV N400 120GB

そして、今のところ、まったく問題なく動作しているので、いったんX240から取り外し、蓋を開けて中身を確認してみた。

ESSENCORE KLEVV NEO N400 120GB

このSSD購入にあたっては、今まで使ったことがないメーカーで、とにかく安いものの中から選んだのだが、その中でもESSENCOREは、メモリで有名な「SK Hynix」グループの傘下らしく、このブランドイメージも選定に影響しました。

しかし、ネット上の記事やレビューなどでは、偽装NAND疑惑など、ちょっとネガティブな情報も飛び交っているので、実際はどうなのか?自分の目で確かめてみることにしました。

ちなみに、「phison_flash_id」で調べてみると、コントローラーは「Phison PS3111」、NANDは「Toshiba 96L BiCS4 TLC」と出ました。
最新ではありませんが、わりとメジャーなNANDのようです。

phison_flash_id 実行結果

実際の中身は???

まず、蓋を開けるとこんな感じです。
筐体の半分より小さい基板にNANDが2つあります。

N400 内部画像①

そして、基板を取り外して裏返すと、コントローラーとその両側にNANDが2つ。

N400 基板写真①

コントローラーには「PHISON PS3111ーS11-13」と印刷されています。
NANDは「TT18G53AWN」が両面で合計4つ。

コントローラーとNAND 拡大

しかし、「TT18G53AWN」 の型番をネットで調べても東芝のチップとしてはヒットせず、東芝チップのリマーク品ではないか?との書き込みがいくつか見つかった。

ちょっとグレーな感じは否めないが、格安SSDなので想定の範囲内としておこう。

おみくじ???

NANDの型番「TT18G53AWN」をネットで調べていると、ある人のTwitterへのツイートの写真が目についた。
K〇NGM〇X社の型番「KM120GSMV32V2」という同じ120GBのSSDを分解した写真だ。

KLEVV NEO N400 120GBと同じNAND「TT18G53AWN」を実装しているのだが、それだけではなく、コントローラーも同じ「PHISON PS3111ーS11-13」、そして基板のレイアウトも同じ・・・
そして、基板の端に印刷された型番「A103011NP440002A-V3」まで同じだ。

さらに調べてみると、また違うメーカーでも同じ中身を使っている写真が見つかった。

一方で、Amazon の KLEVV NEO N400 のカスタマーレビューに投稿されている同じ120GBの分解写真を見ると、私の中身とは微妙に違っている。
コントローラーは同じ「PHISON PS3111ーS11」のようだが、NANDの型番やNANDの取り付け向きが異なっている。
さらに、基板に印刷された型番も「A117011NP004402N-V3」と私のものとは違う。

まぁ、同じ製品でもロットによってNANDやコントローラーの組み合わせが「おみくじ」になっていることはよくある話なのであまり驚かないが、異なるメーカーで同じ中身というのは、もはやメーカーを越えて中身全部が「おみくじ」なのだろうか・・・?

Western DigitalやCrucial(Micron)、Samsungなどの一流メーカーは別として(と信じている)、格安SSDのほとんどが、どこかで一手にOEM生産されているとしたら・・・
結局どれを買ってもあまり性能差は期待できないのかもしれない(あくまで個人の見解です)。

また、格安SSDを購入する機会があれば、中身を確認してみよう。

   
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第13弾:SUNEAST SE900 SATA SSD 1TBを追加購入!
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SSD CrystalDiskMark 結果のまとめ : ちょうべいの SSD 記録(まとめ)

コメント

  1. あきちゃん より:

    N400 480GB (FW V2211_T5) 解析報告
    Controller:PS3111(AS2258)  >ASolid互換品?
    NAND:Hynix 3dv6-128L TLC 16k 512Gb/die  x8Bank (4die1Chip2048Gbitのようです)
    S11fw:SBFSH312,2021Sep30
    Serial Number : E202201250011***  (ラベルとは全く異なる。製造年月日と連番か?)
    途中でエラー終了するがチップは判明しました。
    筐体は4か所ネジ止め、基板は固定ネジ配置から最近主流のスリムタイプに変更されたもよう。アマゾンレビュー画像ではLEVIN JS-600と同じに見えましたが、また変更されたのかな?
    基板も含めてASolid製なのかもしれませんね。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん、情報ありがとうございます。
      私がKLEVV N400 120GBを購入したのは、もう1年以上前になりますが、シリアルナンバーはパッケージ/筐体ラベル/内部データの3つが一致していました。
      この1年で色々と仕様変更されているようですね。
      もうSATAは主流ではなくなりつつあるので、製造工場も限られてきて、どこのメーカーも同じような中身になっていくのでしょうね。

  2. あきちゃん より:

    すみませんm(_ _)mまたまた訂正です。浅学ニワカ丸出しですねorz
    flash_idの結果は上記の通りですが、2Tbのチップなど存在しませんね(滝汗)
    私の代わりにKLEVVを切腹させました(保障なくても大丈夫そうですし・・)
    コントローラはASolid AS2258-BNで間違いありません。(基板もASolid印有り)
    NANDはESSENCOREブランドENFDGP8NC3GR-HL(以下略)でした。4枚構成なので1Tbチップです。
    SK hynix 4(3)DV6 128層TLCで間違いないでしょう。
    画像は近々アマゾンレビューにアップ致します。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん、ご報告ありがとうございます!
      へー、ASolidでしたか…
      私は現物を見たことがありません。
      もう1回KLEVVを買おうかな(笑)
      Amazonレビューもチェックしておきます!

  3. あきちゃん より:

    訂正の訂正です。複数ダイを1パッケージにした製品は普通に存在していました。勉強不足で申し訳ありません。
    SK hynix 4Dv6 1024Gb/Die品もニュ-スはあるものの、一般流通していないようです。
    512Gbitダイを2枚1パッケージにしたNANDチップということなのでしょうね。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん
      いえいえ、よく勉強されてますね!
      私は表面的な事だけで満足しているので、見習いたいです(笑)
      自己レス、ありがとうございました!

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