先日、キーボードをバックライト付きに交換したThinkPad T460sですが、最近、CPUファンが頻繁に高速回転するようになり、とてもうるさくなってきました。
考えてみると、T460sは購入以来、一度もCPUファンを取り外したことがなく、よってCPUグリスも塗り替えたことがありません。
そろそろ、グリスを塗り替えた方がよい時期かもしれないので、キーボード交換の後、引き続きグリス塗り替えを行いました。
CPUファン取り外し
先ずは、ボトムカバーを開ける前に、BIOS画面の「Disable Build-in Battery」で、バッテリーを無効にしておきます。
これをやらずに壊れたマシンを何台か見てきたので、チョット面倒ですが、必ず行うよう心掛けてます(でも、たまに忘れます・・・)。
ボトムカバーは、ネジ5本です。
カバーを開けました!
私のT460sは、dGPUとしてNVIDIA GeForce 930Mを搭載しています。
よって、CPUクーラーは、CPUとdGPUの両方を冷却しており、ネジが6本あります。
CPU側です。
各ネジ付近に1~4の順番が刻印されています。
GPU側です。
こちらの固定は対角にネジ2本です。
5,6と順番が刻印されています。
ネジを緩めたところです。
しっかりと貼り付いています。
適度に手加減しながら、ゆっくり持ち上げます。
コネクタを抜くのを忘れずに!
取り外しました!
グリスは、予想通りカピカピでした。
拡大です。
CPU側ヒートシンクの凹み部分(チップセット部分、黄色点線囲み)が気になりました。
X240等は、この凹み部分にサーマルシートが貼り付けられていますが、このマシンにはありません。
グリスが塗られた形跡もなく、キレイ?な状態になっています。
T460sの場合は、これが正しい形なのだろうか?
なんか怪しい・・・
CPUグリス塗り替え~取り付け
とりあえず、古いグリスを拭き取り、無水アルコールで脱脂しました。
GeForce 930Mのアップです。
はい、グリスを塗りました。
グリスは、いつもの熊グリスです。
他のグリスも使ってみたいのですが、まとめて買ってしまったので、なかなか消化できません。
気になったCPU側ヒートシンクの凹み部分には、やはりサーマルシートを貼り付けておきました。
これが、正しいかどうか?はわかりません。
シートの厚みは、0.5mmです。
CPUクーラー取り付け完了です!
コネクタを挿すのを忘れずに!(しつこい)
グリス塗り替え効果の確認
グリス塗り替え後、T460sを起動すると、すぐに「効果あり!」とわかるぐらいファンの回転数が下がりました。
塗り替え前は、Windows起動時や何かアプリを立ち上げるたびに、うるさい音が鳴っていましたが、塗り替え後は、平均的に低目の回転数で回っているようで、とても静かになりました。
とは言え、やはり定量的なデータも見ておきたいので、CINEBENCH(R15)を走らせている時の温度データをグリス塗り替え前後で比較してみました。
ただし、測定方法は以下の通り、わりと適当です(笑)
- HWiNFO64の「Sensor Status」画面で『Logging』をスタート
- CINEBENCHの「CPU」を『Run』
- CINEBENCHの測定が終了したら、HWiNFO64の『Logging』をストップ
- Logデータの「CPU Package [°C]」を比較
そして結果は・・・納得のデータとなりました!
グラフを見れば、一目瞭然!
特にコメントは必要ないでしょう(手抜きとも言う・・・)
結果「効果あり」でした!!
まとめ
最近のThinkPadは、CPUクーラーを簡単に取り外せるので、CPUグリスの塗り替えが、わりと短時間でできてしまいます。
そしてグリス塗り替え後は、ファンの音がとても静かになり、効果を十分に体感できました!
それにしても、CPU側ヒートシンクの凹み部分にグリスもサーマルシートもなかったことが、とても気になります。
何もなしの方がよいのか?、単純にメーカーの塗り忘れか貼り忘れだったのか?
いずれにしても、効果が体感できる価値あるメンテナンスでした!!
今回は以上です。
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