今回はAmazonで激安販売されていたPatriotのNVMe SSD P310(480GB)の試用記録です。
Patriot Memory社は、わりとメジャーなメーカーなので特に面白味?はないだろうと思いつつ購入してみましたが・・・
それでは早速、本題へ!
Patriot P310 480GB
パッケージは「箱」ではなく、ブリスターパック?になっており、SSD本体が丸見えです。
生産国の表示はパッケージではなく、本体ラベルに表示されています(Made in Taiwan)。
パッケージ表面右上の『480GB 』の文字はシールではなく、印刷です。
裏面の『Features』には9ヶ国の言語が印刷されているので、グローバル版のパッケージのようです。
日本語の説明に『詳細については当社ウェブサイトをご覧ください』とあったので、参考までにウェブサイトを確認すると・・・「P310」のページがありました!
ページ下部には、容量ごと(240GB/480GB/960GB/1.92TB)のデータシート(PDF)のリンクが貼り付けてあり、なかなか好感が持てました!
「P310」のページへのリンク:Patriot Memory USA
開封して、SSD本体を取り出しました!
開封するためのミシン目などがどこにもないので、チョット開け方に迷いました。
中身はSSD本体のみで説明書等の紙類はなしです。
肝心なSSD本体ですが、片面実装で表面に実装されたコントローラー等のチップ類はラベルで見えません。
なので、ラベルを剥がしました!
コントローラーとNANDが4個実装されています。
なぜか、『512GB』と印刷されたシールが貼られています???
コントローラーとNANDの拡大です。
コントローラーはPhisonの『PS3013-E13』。
NANDには『IA5AG94BYA』と印刷されていますが、わからないので、後ほど確認します。
話は逸れますが、このSSDのデザインに見覚えがあったので手持ちの写真を調べてみると、「Moment MT34」とまったく同じでした。
リンク:Moment MT34 256GB NVMe 格安SSD 試用記録
写真を並べて比較すると、容量違いのためNANDの数は異なりますが、部品の配置だけでなく、基板上の印刷まで完全に同じです。
よく見ると、基板の形式?等の文字列まで同じです。
まぁ、この業界では十分あり得ることだと思うので、気にせず先に進めます。
X1 Carbon 5thで動作確認
NVMe SSDは今回もThinkPad X1 Carbon 5thを使用して確認します。
BIOSでは『Patriot M.2 P310 480GB』と認識されています。
Moment MT34は『PCIe SSD』と愛想のない?名称でしたが、こちらはメーカー名/形式/容量が判別できる名称になっています。
それでは、Windowsをインストールして、いつもの要領で確認していきます。
Windowsは今回もWin10 21H2をインストールしました。
まずは、CrystalDiskInfoです。
やはりファームウェアの番号もMoment MT34とよく似ています。
Moment MT34のファームウェアは『EDFME0.0』で、P310は『EDFM90.0』です。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)は、ラベルに印刷されていた番号とはまったく違います。
(Moment MT34は一致していました)
あと、温度の数値は動いているので、温度センサーは動作しているようです。
それでは、CrystalDiskMarkです。
HPからダウンロードしたデータシートによると480GB版の公称値は、以下の通りです。
• Sequential Read:up to 1,700MB/s
• Sequential Write:up to 1,500MB/s
結果は・・・
まぁ、こんなもんでしょう。
公称値は余裕でクリアしているので、文句ありません。
ただ、そもそも公称値って何だろうか?と疑問は残ります(このSSDに限った話ではありませんが・・・)。
CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
Moment MT34より、全体的に2~3℃高めの数値になっていますが、誤差範囲でしょう。
グラフの形はとてもよく似ています。
最後にphison_nvme_flash_id2でコントローラーとNANDの確認です。
結果、コントローラーは、もちろん『PS3013-E13』。
そしてNANDは・・・
『Micron 176L(B47R) TLC』と出ました!
ちなみに、Moment MT34(256GB)は『YMTC 128L TLC』と出ていました。
まとめ
P310購入時、Patriotは一応?有名メーカーなので、たいした話題はないだろうと思っていましたが、基板を含めて中身は他メーカーのSSDとほとんど同じという発見がありました。
おおまかなデザインが似ていることはリファレンスに基づいているため、よくある話ですが、今回の場合、NAND以外のハードはまったく同じものと言っても過言ではありません。
ただ、こんなことはもっと多く行われているだろうと思っていましたので、今まで出くわさなかったことの方が珍しいのかもしれません。
Amazon等のネットショップに投稿されているレビュー写真を見ていると、他にも同様のSSDがいくつかありそうなので、機会があれば、また入手して確認したいと思います。
補足ですが、別に他メーカーのSSDと同じだから悪いと言っている訳ではないので、誤解なきようお願いします。
今回は以上です。
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