最近は格安SSDネタの割合が多く、このサイト本来のThinkPadネタの記録が少なくなっていますが、別にネタがない訳ではなく、記録する時間がないので(資金もないが・・・)、ついつい後回しになってしまっています。
ということで、この辺りでThinkPadネタを挟んで?「ちょうべいのThinkPad」の面目を維持しておこうと思います(ThinkPadネタは、あまり人気がないが・・・)。
とは言え、あまり重たいネタにすると時間が掛かってしまうので、今回は軽めの修理ネタで繋いでおきます(手抜きとも言う・・・)。
まぁ、不具合箇所が単純で修理自体もわりと簡単だったので、要点だけに絞って短めに記録します。
「Fan Error」で起動しないThinkPad X1 Carbon 6th
このマシンは、My ThinkPadではなく、よその家の子です。
オーナー曰く、つい最近ジャンクで入手したが「Fan Error」で起動しなかったとのこと。
ちなみに、ここでの「Fan」とはCPUファンのことで、起動時にCPUファンの動作が検知できない場合、「Fan Error」が発生し、強制的に電源OFFになります。
で、確認してみると、「Lenovo」のロゴが表示された後・・・
やはり「Fan Error」が出ました。
この後、勝手に電源が切れて終了です。
もちろん、BIOSの画面にもたどり着けません。
ネット等の情報によると「Fan Error」は、CPUファンに埃等がこびり付いて回転の抵抗になっていると発生することがあるらしく、ファンをエアー吹きしてキレイにしてやると復旧する場合があるとのことで(私は経験ありませんが・・・)、まずはカバーを開けてCPUファンの状態を確認してみました。
が・・・、残念ながら?たいして汚れておらず、清掃作戦での復旧はムリそうです。
またマシンをバラして回路図との睨めっこが始まるかと思うとチョット憂鬱です・・・
原因調査~あっさり発見!
まずは、「Fan Error」の原因がCPUファン自体の故障なのか?システムボード側の問題なのか?を切り分けないといけません。
で、どうやって確認していこうか・・・と思案しながらCPUファンを眺めていると、ファンコネクター横のヒューズ(F4)が目に入りました。
おそらく、これがCPUファン電源のヒューズだろうと、何気に導通を確認すると・・・
導通しません!
念のため回路図で確認すると、やはりCPUファン行きの5V電源系統でした。
おおー、これはラッキーだ!
ヒューズ(F4)交換
回路図によると、このヒューズは 2A 32V 0402サイズのERBRD2R00X(Panasonic)です。
過去の修理記事にもヒューズ交換を何度か記録しましたが、なぜか私はヒューズ切れに遭遇することが多く、よってこの「ERBRD」シリーズのヒューズは各定格容量ごとに新品をストックしています。
ということで、早速ヒューズ交換です!
交換前の不良ヒューズです。
焼けた跡などはなく、見た目はフツーです。
交換作業はバッテリーとCPUファン等、最低限のものだけ取り外し、システムボード自体は筐体に取り付けたままの状態で行いました(手抜き!)。
念のため、システムボード下にアルミホイルとキムワイプを敷いて養生しています。
新品ヒューズに交換しました!
はんだ付けの腕前は・・・ですが、一応導通しています。
CPUファンを取り付けて電源ONすると・・・ファンが回りました!
「Fan Error」が出ません!!
たったこれだけで直りました。
ラッキー!
と、喜んだのもつかの間、BIOS画面に入るため『F1』キーを押すと・・・SVP(スーパーバイザーパスワード)でロックされていました・・・ガクっ
まぁ、SVP解除は慣れた作業なので問題ないのですが、さらに1時間ほど時間を費やすことになりました・・・
ハイッ、SVP解除完了し、無事終了しました!
まとめ
今回の「Fan Error」の修理は、かなりラッキーなパターンでしたが、当初想定していなかった「おまけ」の作業が必要になり、意外と疲れました。
それにしても、私のシステムボードの修理?実績ではヒューズ交換の頻度が断トツでトップです。
YouTubeや他のブログの修理記事を見ていると、コンデンサーショートなんかが結構多いのですが、なぜか私はあまり遭遇しません(もちろん、ゼロではありません)。
別にコンデンサーショートを修理したい訳ではありませんが、ヒューズ交換の記事ばかり増えてしまってチョット面白味に欠けるような・・・
でもまぁ、素人の私には、この程度の修理の方が幸せかもしれません(笑)
今回は以上です。
次回は、またSSDネタです!
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