今回は、ESSENCORE KLEVVのM.2 NVMe SSD 「CRAS C710 」256GBについて記録します。
KLEVVのSSDを試すのは、2.5SATAのNEO N400(120GB)以来ですが、その時の印象としては、SK Hynixのグループ会社であるにもかかわらず、東芝製のNANDを使用していて・・・グループ会社ってなんだ?という感じでした。
あれから1年以上経過し、今はどうなっているのだろうか?と考えつつ、「CRAS C710」を試用してみました。
KLEVV CRAS C710 外観確認
N400もそうでしたが、KLEVVのパッケージは、なかなか真面目に作っている感じがする良い出来栄えだと思います。
基本的な表記は英語(一部は8か国語)ですが、この製品の特徴をしっかりとアピールしており、性能(転送速度)も容量ごとに明確に記載しています。
特に蓋を封印しているシールがとても立派で、上側は形式と容量が記載されたシールで下側はシリアルナンバーを含む製品固有のバーコードが印刷されたシールになっています。
当たり前と言えば、それまでの内容ですが、テキトーなパッケージをいろいろ見てきているので、妙に好印象を感じてしまいます。
中身を取り出しました。
箱の外観でかなり持ち上げましたが、中身はSSD本体のみでした。
箱のデザインがそれなりに出来ているので、まぁ、ヨシとしましょう。
SSD本体の外観です。
片面実装でチップ類はラベルに隠れて見えませんが、ネットの販売サイト(Amazon、楽天、Yahoo!等)の写真や説明文ではコントローラーは「SMI SM2263XT」となっています。
ラベルの文字に一部、韓国語表記があるのは「Designed in Korea」だからでしょうか?
原産国は「Made in Taiwan」ですが・・・
シリアルナンバーについては、箱の封印シールに印刷されていたナンバーと一致しています。
ラベルを剥がしました!
あれっ、コントローラーに「REALTEK」のカニさんマークが見えます!
「SM2263XT」ではないのか・・・?
仕様変更??
そして、NANDには「ESSENCORE」の刻印があります。
専用のNANDを使っているとは・・・なかなかやるなぁ!
拡大です。
やはりコントローラーは「SM2263XT」ではなく、REALTEKの「RTS5765DL」でした(当ブログ初登場!)。
そして「ESSENCORE」の刻印のあるNANDの型番は「ENFDGV8NC3PR-HG」となっていますが、どこのメーカー製か?はわかりません。
今度こそ、「SK Hynix」か?
最後に調べてみましょう。
KLEVV CRAS C710 動作確認
それでは、いつも通りThinkPad X1 Carbon 5thに取り付けて動作確認です。
BIOSでの認識は「KLEVV CRAS C710 M.2 NVMe SSD 256GB」です。
文字数が多いので2行にまたがっています。
Windows10(21H2)をインストールして、CrystalDiskInfoです。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)は、箱の封印シール/本体ラベルに印刷されていたナンバーとは異なっていました(おしいっ!)。
温度は、とても頻繁に動くのでセンサーの感度はよさそうです。
て言うか、チョットSSDにアクセスすると、すぐに10℃ぐらい温度が上がります・・・
「RTS5765DL」って、こんなコントローラーなんだろうか・・・?
CrystalDiskMarkです!
転送速度のメーカー公称値は、箱に印刷されていたデータによると
Sequential Read:up to 1,950 MB/s
Sequential Write:up to 1,250 MB/s
結果は・・・
公称値は軽くオーバーしています。
「SM2263XT」と同等レベルでしょうか?
まぁ、このクラスのSSDとしては、フツーな性能でしょう。
CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
CrystalDiskInfo実行時に温度が上がりやすいとは感じていましたが、大変なことになっていました!
実行時のMax温度は77℃で、平均的に70℃前後ぐらいで推移しています。
サーマルシートを貼り付けるなど、何か熱対策した方が良いかもしれません。
最後にNANDを調べるため、「rtl_nvme_flash_id」を実行してみました。
なんだか、長々と出力されましたが、結果は・・・「Hynix TLC」と出ました!!
今回は、グループ会社のNANDを搭載していて、なんだか安心?しました(笑)
ちなみに、コントローラー「RTS5765DL」については表示されませんでしたが、以前、RAYMXのコントローラーを搭載した「Dahua C800A」で「rtl_nvme_flash_id」を実行した時もコントローラーは表示されなかったので、これはこういうソフトなんでしょう。
まとめ
久しぶりにESSENCORE KLEVVのSSDを試してみて、シリアルナンバーに一部不整合があったこととコントローラーが商品説明のものから(勝手に?)変更されていることなど、格安SSDでよく見かけるようなマイナスポイントもありましたが、全体的にはわりと真面目に仕事しているメーカーだと感じました(失礼)。
何より「REALTEK RTS5765DL」を試すことができて、良かったです!
温度が高いのがチョット気になりましたが・・・
ショボイまとめですが、今回は以上です!!
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