以前の記事でQLC NANDを搭載したHanye Q55の256GB版について記録しましたが、その後、当ブログを閲覧していただいているあきちゃんさんからのコメントでNANDがQLCからTLCに変わっていたとの情報をいただきました。
さらに、haluruさんからの情報によると、Q55 1TB版はSM2259XT+QLCではなく、MaxioのMAS1102+TLCという構成だったとのことで、Q55は「おみくじ化」しているようです。
これらの情報が気になったので、個人的にQ55を再購入してみようか?とネットで物色していると、新たに「Q60」が販売されているのを見つけました。
「Q55」の後継か?まったく別物か?その位置づけはわかりませんが、とりあえず購入して確認してみました。
↓ Hanye Q55 256GB の試用記録はコチラ ↓
Hanye Q60 256GB版 パッケージ確認
まずは箱の外観です。
Q55 256GB版と並べてみました。
表側のデザインは変わっていますが、裏側は記載内容を含めQ55と同じです。
「TBW:80TB」も同じなので、おそらくQ60もQLC NANDでしょう。
「MADE IN CHINA」も変わっていません。

中身はSSD本体と取扱説明書です。

取扱説明書の「製品仕様」欄の拡大です。
Q55に付属していた取扱説明書の「製品仕様」欄と比較したところ、容量毎の「最大転送速度」、「TBW」とも同じでした(画像割愛)。
一体、何が違うのだろうか・・・?

SSD本体の外観です。
Hanye SSDは、W400/N400/Q55とすべてアルミ製の筐体でしたが、Q60はプラスチック製に変わっていました。
コストダウンでしょう。

Q55との比較です。
画像では材質の違いがわかりにくいですが、裏側の筐体本体とフタの取り合い部分の形状を見れば、わかると思います。

フタを開けました!(封印シールはなしでした)
コントローラーとNANDが2個実装されています。

基板を取り出して両面の確認です。
NANDは片面のみでした。

チップが見えにくいので、拡大します。
コントローラーはSMIの「SM2259XT」でした。
私が以前購入したQ55 256GB版と同じです。
NANDには「29F01T2SLAQKA N38BWZ-1E」と刻印されています。
ちなみにQ55のNANDの刻印は「S29F01T2ALCQK1」で微妙に似ています。
他にもTECLASTのA810 256GBが「29F01T2ALCQK1」、WALRAMの256GBが「29F01T2ALCQK2」で、これらはすべてIntel QLCでした。
Q60もIntel QLCかもしれませんが、刻印だけでは当てにならないので、後ほどflash_idで確認します。

Q55 256GB版との比較です。
基板自体は別物のようですね。

Hanye Q60 256GB版 動作確認
動作確認は、ThinkPad X240(i3)を使用します。
いつものマシンです。

BIOSでの認識状態です。
「Hanye Q60-256GST3」と、判別しやすい表示です。

いつも通り、Windows10(21H2)をインストールして、CrystalDiskInfoです。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)は本体ラベルのナンバーと一致していました。
HanyeのSSDは、いつもこれが一致しており、Goodです。
温度は動いているようなので、どんな動きをするのか?後で確認してみます。

つづいて、CrystalDiskMarkです。
販売ページの商品説明によると、公称値は以下の通りです。
・シーケンシャルリード(最大):520 MB/s
・シーケンシャルライト(最大):480 MB/s
結果は・・・
はい、ほぼ公称値通りの結果が出ました!

なんとなく気になったので、Q55の結果と比べてみると・・・
なんだか、とても良く似ていると思いませんか?

CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
Max温度は、47℃でした。

最後に「smi_flash_id_ata」でNANDの確認です。
結果は「Intel 144L QLC」と出ました。
やはりQLCでしたね!

smi_flash_id_ataの結果もQ55の結果と比べてみました。
コントローラー、NANDだけでなく、なんとFw(ファームウェア)も同じ「HA02010B」でした!
ん~~、言葉が出ません。

まとめ
今回、Q60 256GB版を試してみて、個人的な結論としては・・・
「Hanye Q60」は「Q55」の筐体をアルミ製からプラスチック製に変更し、コストダウンを図ったSSD
だと言えるでしょう(個人の見解です)。
「Q55」の後継となるのか?「Q55」の廉価版として併売されるのか?はわかりませんが、アルミ製の筐体にこだわりがなければ、どちらを選んでも良いでしょう。
価格次第かな?
もちろん、今後おみくじ化していく可能性もありますので、あくまで現時点での結論です。
今回は以上です。
↓ Hanye N400/W400 の試用記録はコチラ ↓
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KLEVV N400 120GB SSDを分解してNANDを確認
コメント
早速の検証をみてビックリ!
中身は容量や製造ロットで違うのかもしれません。
5年保証があるのが大きな違いかな。
Hanye Q60 1TB の中身は以下の通りです。
コントローラーは Yeestor YS9082HP
NAND はintel QLC
基板型番は YSP4-SA-CYS-S-008-11 で、コントローラーメーカー Yeestorのリファレンスデザインの基板のようです。
温度は40度固定でした。
sg_flash_id v0.143a
Drive: 0(ATA)
OS: 10.0 build 19045
Model: Hanye Q60-1TST3
Fw : HA02010B
Size : 976762 MB [1024.2 GB]
From smart : [6 2022]
From ATA id: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Controller : – (1)
Bank00: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank01: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank04: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank05: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank08: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank09: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank12: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
Bank13: 0x89,0xd3,0xac,0x32,0xc2,0x4,0x0,0x0 – Intel 144L QLC 1024Gb/CE 1024Gb/die
haluruさん
早速、情報ありがとうございます!
そうですか、1TBはYeestorでしたか。
発売直後から容量毎にコントローラーが違うということは、おみくじ?確定かもしれませんね。
他の容量がどうなっているのか?知りたいですね!
Q60 512GB 購入したのですが
1TBと同じく
コントローラー Yeestor YS9082HP
NAND intel 144L QLC
でしたので、256GBのみ構成が違うのかも知れませんね〜
susukaさん
情報ありがとうございます!
512GB版もYeestorでしたか~
256GBもSMIの在庫?が無くなったらYeestorに変わるかもしれませんね!
haluluさんの情報と併せて、本記事の最後に追記させていただきました。
アマゾンの販売ページでは5年保証になっていますね。本当でしょうか?
保証書は取扱説明書と一体化していますけれど、どうなんでしょう?
確かに取説の保証書欄には「保証期間:お買い上げ日より5年間または最大耐久性(TBW)限度(どちらか早い方)。」と記載されていますね。