ドラゴン柄のH650 Somnambulist 256GBを試す

ページのアイキャッチ画像 ThinkPad X240
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今回は「Somnambulist」というブランドの2.5インチ SATA SSD「H650 256GB」を購入したので記録します。

「H650」という形式のSSDは、色々なブランドで販売されており、以前記録した「Bliksem」のサッカーボール柄のSSDも「H650」でした。

普通に考えれば、中身は同じものだと思いますが、必ずしもそうとは言えないのが格安SSDの世界です。
何か新しい発見に期待して購入してみました。

ちなみに購入先はAliExpressで、ここではいつも激安で販売されています。

それでは、Bliksem H650 256GBと比較しながら、いつもの流れで確認していきます!

Somnambulist H650 256GB パッケージ確認

パッケージはバルク品で、Bliksem H650 256GB(以下、Bliksem)の時とまったく同じ梱包仕様です。
バルク品なので、もちろん同梱物はありません。

Somnambulist H650 256GB 開封

SSD本体の外観です。
筐体はプラスチック製で、封印シールはありません。
裏面のラベルには「H650」と印刷されています。
S/Nは16桁あり、先頭の8桁「33065000」は、Bliksemも同じでした。
ブランドが違ってもH650シリーズ全体で番号管理しているのでしょうか?

Somnambulist H650 256GB SSD本体外観

本体のフタを開けました!
このタイプのフタを開けるのには、ずいぶん慣れました。
コントローラーには、「Yeestor」のロゴマークが見えます。

Somnambulist H650 256GB SSD本体内部

基板を取り外しました。
コントローラーは「YS9082HP」で、やはりBliksemと同じです。
基板裏面には「YSP4-SE-CDL-S-002-00」のシルク印刷があり、基板自体もBliksemと同一のようです(Fanxiang S101 256GBも同じでした)。
一方、表裏で合計4枚実装されているNANDには「SDGDCー64GB43DEC」と刻印されており、こちらは、今まで見たことのない型番です。
後で「sg_flash_id」で調べてみましょう。

Somnambulist H650 256GB 内部基板外観

コントローラーとNANDの拡大です。

Somnambulist H650 256GB 実装チップ拡大
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Somnambulist H650 256GB 動作確認

それでは、いつもの ThinkPad X240(i3)に取り付けて、動作確認です。

Somnambulist H650 256GB ThinkPad X240 取付状態

BIOSでの認識は「SSD 256GB」と、まったく愛想のない表示ですが、Bliksemが単に「SSD」だったことを考えると、まだマシな方でしょう。

Somnambulist H650 256GB ThinkPad X240 BIOS認識状態

そしてこの後、いつも通り Windows10(21H2)のインストールを開始しましたが、『Windowsのインストール場所を選んでください』の画面で『ドライブ 0 パーティション 1 にWindowsをインストールすることはできません』と表示され、先に進めません。
Bliksemと同様、すでにMBRで初期化されているようで、今回もWinPE窓からDiskpartを起動してGPTへ変換しました。
※変換方法については、Bliksemの記事で説明しているため割愛。

Windows10のインストールが完了したら、早速 CrystalDiskInfoです。
ファームウェアは「HPS2227P」でBliksemとは異なっていました。
(Bliksemは「HCS1A25E」でした)
シリアルナンバーについては、当然のごとく、本体ラベルのナンバーとはまったく違います。
温度については、Bliksemと同様40℃固定のようです。

Somnambulist H650 256GB CrystalDiskInfo 実行結果

次にCrystalDiskMarkですが、購入したAliExpressの販売ページを見ても256GB版のメーカー公称値は記載されておらず、240GB版の数値だけが以下のように記載されていました。

 Read Speed(240GB):UP TO 550 mb/s
 Write Speed(240GB):UP TO
 500 mb/s

ただ、Bliksemの公称値と比べると、結構な差があるため、あまり信用しない方がよさそうです。

<参考:Bliksem H650 256GB 公称値>
  READ  :500 MB/s
  WRITE :420 MB/s

そして結果は・・・

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Readは、そこそこの結果が出ましたが、Writeがあまり良くありませんね。
それでも、BliksemのWriteに比べると、こちらの方がマシな結果です。
いずれにせよ、Yeestor YS9082HPを搭載したSSDは、こんなもんでしょう。

Somnambulist H650 256GB CrystalDiskMark 実行結果

最後に「sg_flash_id」でNANDの確認です。
結果は、「Sandisk 112L BiCS5 TLC」と出ました。
Bliksemは「Sandisk 96L BiCS4 TLC」だったので、CrystalDiskMark結果の差はBiCS5とBiCS4の違いによるものかもしれません(関係ないかもしれません・・・)。

Somnambulist H650 256GB sg_flash_id 実行結果

まとめ

今回は、同じ「H650」シリーズでもブランドによって何か違いがあるのでは?とチョット期待して購入してみましたが、意外にも大した違いはなく、つまらない記録となってしまいました。

ちなみに、3種類の容量のSomnambulist H650を購入されたあきちゃんさんのコメントによると・・・

 512GBYS9082HPSandisk 96L BiCS4 QLC
 480GB
SMI SM2259XTIntel 64L(B17A)QLC
 240GB
SMI SM2259XTIntel 144L(N38)QLC

と、容量ごとにバラバラな組み合わせだったようなので、シリーズとして同じ部品を使用するポリシー?は、まったくないようです。
よって、部品の調達状況に合わせて、実装部品はテキトーに変更されていくのでしょう(たぶん)。

まぁ格安SSDは、こんなもんですね。

今回は以上です。

↓ NVMe版の記事はこちら! ↓

   

SSD CrystalDiskMark 記録:ちょうべいのSSD記録(まとめ)
2.5インチ SSD    M.2 Type SSD

コメント

  1. さと より:

    小容量過ぎて買う人いないと思いますが、Somnambulistの64GBを買ってみました。
    裏面にはH650 64GBの表記がありましたが、実際には60GB(57241MB)の容量でした。
    速度はシーケンシャル read282MB/s write267MB/s ランダムq1t1 read24.32MB/s write38.42MB/sと
    低容量故仕方ないですが、低速。
    分割すると内部はmsataタイプのSSDと変換基板になっていました。
    コントローラーとNANDはSMI2258XT+Samsung 14nm MLC 16k 128Gb/CE 128Gb/dieの組み合わせとなっています。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      さとさん、情報ありがとうございます!
      64GB版って、もはや別物なんですね・・・
      でも、変換基板使ってるところなんかは、いかにも中華っぽくて面白いですね!

  2. あきちゃん より:

    Somnambulistも最近はパッケージが出来たようですね。
    未だに帯電防止袋で届くGoldenfirのSATA360GBを買ってみました。(2017年頃から有るみたい)
    何となく古臭い容量なので選んだのが大間違い。初期不良ブロックが4559個!
    YS9085N+Micron 232L B58R TLCⅹ4=512GBのはずなのですがねえ?
    それでも使えるのならば良いのですが、画像データが破損しまくる!!
    H2testwでは壊れていると言われるしで、標準フォーマットやらローレベルフォーマットを
    繰り返していたら破損しなくなりエラーも0になりました。
    NTFSのエラー訂正のおかげかも知れませんが?もっとも読み書き速度は遅いし安定しませんけどね。
    不良NANDを避けるには256GBや512GBを選んだ方がいいでしょう。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん、なかなか困ったSSDですね~
      実は現在、GoldenfirのSSDを買うタイミングをはかっているところ(価格をモニタリング中)なのですが・・・
      価格が折り合わなければ買わないかもしれませんが、買う際には容量に注意します!
      情報ありがとうございました!!

  3. あきちゃん より:

    私が買ったのは2月末ですが、現在セール中ですね。
    基板もNetacの物とは異なりV2.0になっています。
    製造番号がシールと一致していたのは驚きました(笑)

  4. あきちゃん より:

    連投すみません。本日セール前に注文したGoldenfir256GBが届きました。
    FWは同じですがSandisk 112L BiCS5 QLCでした。
    初期不良ブロックは46個とまあまあでした。
    製造番号はシールと異なりYS~になっています。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん、色々と試しているのですね~羨ましいです。
      256GB版はQLCでしたか。
      やはり、このメーカーも中身はおみくじなんでしょうね!!
      私も価格モニタリング継続中ですが、なかなか購買意欲が湧くような価格になりません・・・
      いつになることやら。

  5. あきちゃん より:

    金欠ですが、ついつい無駄遣いをしてしまいます。
    セール中にもう一度買うか悩んでいます(笑)
    ちなみに360GBの方は1か月程の試行錯誤で読書きそれぞれ1TBを超えております。
    細かい経過は忘れましたが、一番効果的だったのはH2testwによる全容量データ埋めなのではと考えています。その後クイックフォーマットすれば、必ず消去と書き込みがセットで行われますからね。
    このFWの挙動は不思議で、予備ブロック数が増えたり減ったりします。

    • ちょうべい ちょうべい より:

      あきちゃんさん、検証作業お疲れ様です(笑)
      それにしても不思議な現象ですね。
      そもそもS.M.A.R.Tのデータって信用できるのか?不安になってしまいます。

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