今回はAGIというメーカー製 2.5インチ SATA SSD 「AI238」の256GBについて記録します。
Amazon等で最近よく見かけるようになったAGI製SSDですが、私自身は今まで使用したことのないメーカーで、かつ事前の情報収集も省略?して、勢いだけでポチッてしまいました!
もちろん、理由はセールで安かったから・・・ただそれだけです。
(残念ながら現在はあまり格安とは言えない価格になっています)
ポチッてから調べたところ、AGIは台湾のメーカーで2018年設立のまだ新し目の会社のようですが、公式HPは日本語表示にも対応しており、日本向けの販売に力を入れている感じがしました。
そのHPによると、2.5SATA SSDは3種類ラインナップされており、それぞれの仕様欄の「NANDフラッシュ」の項目を見ると、今回のAI238は『3D NAND』と表記されているのに対し、他の2種は『3D TLC』と表記されています。
この違いを見ると、AI238のNANDは「QLC」と予想されますが、実際はどうなんでしょうか?
AGI AI238 256GB パッケージ確認
箱の表面です。
特にコメントするようなことのない、フツーなデザインです。
容量を識別するための右下『256GB』の部分はシールになっています。
裏面です。
コーポレートカラーと思われる緑色が基調のデザインです。
右下のバーコードが印刷された白いシールに『AGI250GIMAI238』と印字されており、これで中身を識別するようです。
他の2種類の2.5SATA SSDも含め、共通の箱を使用しているのでしょう。
また、このシールの下部にはシリアルナンバーが印字されていますが、SSD本体のシリアルと一致しているか?後で確認してみます。
AGIは台湾の会社ですが、「MADE IN CHINA」となっています。
ちなみに左下のQRコードを読み取ると、ちゃんとメーカー公式HPに飛びました。
開封しました!
SSD本体の他に読まない紙が入っていました。
紙の内容は割愛しますが、取扱説明書ではなく製品の保証規定が各国語で記載されています。
本体は帯電防止袋に入っています。チョット珍しい・・・かな?
帯電防止袋には封印はなく、端を折り曲げているだけでした。
まぁ、外箱に封印シールがあるので、問題ないでしょう。
SSD本体外観です。
モノトーンのシンプルなデザインです。
コーポレートカラー?の緑色も多少あった方が見栄えが良いと思うのですが・・・
筐体はよくあるプラスチック製で、簡単に開けれそうです(Warranty Voidです)。
そして、ラベルの中段に印字されたシリアルナンバーが外箱のシールに印字されていたナンバーと一致しています!!
あとはSSD内部に書き込まれたナンバーが一致していれば完璧ですが、どうでしょうか?
とても気になります。
蓋を開けました!
やはり簡単に開きました!!
基板の外観です。
コントローラーはSMI SM2259XT、NANDは1個だけ実装されています。
SM2259XTの拡大です。
NANDの拡大です。
刻印は『PF29F02T2AMCQK1』です。
過去のデータを見ると、刻印に『29F』と『QK』が含まれているパターンはすべてIntelのQLCでした。
さて、今回はどうでしょうか?
最後に確認します。
AGI AI238 256GB 動作確認
動作確認は、いつものThinkPad X240(Core i3)を使用します。
もうほとんど使用している人はいない?と思われる古い機種ですが、今までの流れで使用を継続します。
取付完了しました!
WindowsはWin10 Pro(22H2)をインストールしました。
非力なマシンなので、Win11はなんとなく重たいような気がします。
インストール完了後、早速CrystalDiskInfoで確認です。
『AGI250GIMAI23』と認識されてます。
外箱のシールに印字されていた型番と同じですね。
そして、シリアルナンバーを確認すると・・・
なんと外箱のシール、SSD本体のラベル、SSD内部データの3点が一致しています!
これは、素晴らしい!?
台湾メーカー、侮れません!
ただ、温度は40℃から動かないので、温度センサーは動作していないかもしれません。
それでは、CrystalDiskMarkで転送速度の確認です。
AI238 256GBの公称値は・・・わかりません。
メーカー公式HPにはAI238の代表値?として最大読込:550MB/s、最大書込:510 MB/sと記載されていますが、容量別の記載はありません。
また、Amazonをはじめとするネット上の販売ページを見ても、なんだかバラバラでどれも信用できません。
ということで、とにかく実行してみました!
結果は・・・
格安SSDにしては、まずまずな数値ではないでしょうか?
特にシーケンシャルの数値は格安SSDの平均的な数値を少し上回っているような気がします(だいたいです)。
結果的に(たまたまだと思いますが)、メーカー公式HPの公称値にとても近い数値となりました。
ちなみに温度はやはり40℃固定でしたので、いつものグラフは割愛します。残念!
最後にsmi_flash_id_ataでNANDの確認です。
やはり「Intel 144L QLC」と出ました!
予想的中?です。
まとめ
いつも通り?事前の情報収集なしで購入したAGI AI238 256GBですが、QLC NANDを気にしないのであれば、悪くない選択かもしれません(個人の見解です)。
CrystalDiskMarkの結果はわりとフツーな感じですが、格安SSDとしてはおおよそ平均を上回る数値が出ていましたし、何よりも3つのシリアルナンバーが一致していたことは、真面目にモノづくりする気のあるメーカーだと感じました。
ちなみにTLC NANDを搭載している「AI178」の512GB版がAmazonで販売されているのを確認しましたが、AI238より少し割高な価格設定になっており、敢えて選択するほどの価値があるか?は不明です(使用したことがないのでわかりません)。
もし、セール等で格安になっていたら購入してみるかもしれませんが、積極的に価格モニタリングするほど購買意欲の湧くSSDでもないので、たぶん実現しないでしょう(笑)
今回は以上です。
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