今回はAliExpressで購入したCrucial P3 1TB(海外パッケージ)について記録します。
購入したのは2024年3月頃で、セール価格に加えてクーポン+コインなどを使うと、なんと5,000円台半ばの価格でした!
SSD価格高騰で国内パッケージ品は1万円超えも珍しくない中、この価格を見た時は「これ本物か?」と疑念が頭をよぎりましたが、販売ページのレビューを見ていると、どうも本物っぽい感じ・・・
まぁ、偽物だとしても「それはそれで楽しめるかも?」と自分を納得させ、勇気を出してポチッてみました!
Crucial P3 500GB 1TB 2TB PCIe Gen3 3D NAND NVMe SSD, up to 3500MB/s&P3 PLUS 500GB 1TB PCIe4.0x4 NVME M.2 2280 SSD,up to 5000MB/s
Crucial P3 1TB(海外パッケージ)開封確認
送られてきたパッケージはこんな感じです。
もちろん中国からの発送なので、包装のダメージは覚悟の上ですが、袋の中に直接SSDの箱が入っているのではなく、さらにグレーの袋+中国スタンダードの黄色いテープで梱包されていました!
そして、グレーの袋を開けると、さらに段ボール製の小箱が出てきました!
安定の?中国ボコボコ配送品質への配慮なのでしょうが、かなり厳重です。
あと、画像では見えませんが、右側のQRコードが印刷された白いシールは小箱の封印シールにもなっています。
封印シールを切って箱を開けると、ようやく見慣れたCrucialのパッケージが出てきました。
ほんの気持ちですが、箱の中で動かないようプチプチでパッケージをくるんでいました。
さすが一流メーカー品は梱包の仕方も一流?です。
パッケージ表面です。
特に違和感はなく、本物っぽい?です。
裏面です。
こちらも違和感はありません。
ちゃんと封印シールも貼られています。
2023年初旬に購入したP3 1TB(国内正規品)の箱と並べてみました。
国内正規品は表面がツルツルで今回購入品はザラザラになっていますが、この違いは以前記録したP3 Plus(国内正規品)と同様、製造時期の違いによるものと思われます。
画像にはありませんが、表面がザラザラだったP3 Plus(国内正規品)と比べてみると質感は同じでした。
一応、裏面も。
底面の封印シールにもなっているバーコード部分の比較です。
国内正規品は「CT1000P3SSD8」の後ろに「JP」が付いています。
P3 Plus(国内正規品)は原産国が「Malaysia」になっていましたが、P3はどちらも「Mexico」でした。
ボカシている箇所はシリアルナンバーです。
Crucial SSDのシリアルナンバーは、外箱ラベルとSSD本体ラベル、SSD内部データの3点が一致しているはずなので、確認していきます。
開封して中身を取り出しました!
読まない紙とネジが1本。国内正規品と同じ構成です。
SSD本体の外観です。
まったく違和感はありません。
シリアルナンバーは外箱ラベルと一致していました!
ラベルを剥がしました!
Phisonの「PS5021-E21」とNANDが2個実装されています。
国内正規品の画像と並べてみました。
写真の色合いが違いますが、実際はほとんど同じに見えます。
NANDの刻印です。
あれっ?「NY160」??
P3って「NY161(Micron製 176層 QLC)」のはずだが・・・
NANDの拡大画像です。
国内正規品は確かに「NY161」でしたが・・・『160』ってどういうこと?
ググってもヒットしません・・・なんだこれは?
さらにもう一つ気になるのは、左上に刻印された4桁の文字列(ロット番号?)がそれぞれ『TBQB』と『TJ6G』と2枚でまったく異なっています。
1文字ぐらいなら、「ちょうどNANDロットの切り替わり時に製造されたものかな??」と納得できますが・・・考えすぎでしょうか?
ちなみに国内正規品は2枚とも同じ文字列でした(2枚とも『7442』)。
チョット違和感を感じますが、先に進みます。
Crucial P3 1TB(海外パッケージ)取り付けマシン
今回の動作確認には、またまた初登場のThinkPad X1 Carbon 8thを使用します。
テスト用マシンとしての起用ではなく、今回のP3 1TBはこのマシン用として購入したので、いきなり本番です。
まずは、いつも通り簡単にマシン紹介です。
主なスペックは・・・
Machine Type Model:20UAS7EB0U
・Core i7-10610U
・16GBメモリ
・FHD(1920×1080)タッチパネル仕様
・IRカメラ(顔認証用)
・LTE(Fibocom L850-GL)
超簡単ですが、以上です。
Crucial P3 1TB(海外パッケージ)動作確認
まずは、装着前に外付けエンクロージャーに入れてCrystalDiskInfoです。
ファームウェアやS.M.A.R.Tの項目等、国内正規品と同じ表示です。
そして、シリアルナンバーは・・・3点一致です!
余談ですが、新品SSDをこのタイミングで確認することって、ほとんどないので認識していませんでしたが、出荷時は読み書き量、電源投入回数、使用時間はすべて『0』なんですね。
エンクロージャーから取り外して、X1 Carbon 8thに取り付けました!
ラベルは剥がしたままです。
Windows11(23H2)をインストールしたら、もう一度CrystalDiskInfoで確認します。
転送モード:PCIe 3.0 x4になっています。
次にCrystalDiskMarkを実行して、国内正規品と比較してみます。
結果は・・・
微妙に違う気もしますが、マシンも違うため、誤差範囲と考えましょう!?
念のため、Crucial純正のソフトウェア「Crucial Storage Executive」をインストールして、Crucial製ドライブとして正しく認識されるか?確認してみましたが、フツーに認識されました。
画像にはありませんが、「Momentum Cache」と「オーバープロビジョニング」も有効にできました。
最後に「phison_nvme_flash_id2」を実行して、「NY160」と刻印された怪しい?NANDを確認します。
結果は・・・「Micron 176L(N48R) QLC」と出ました!
「NY161」を実装した国内正規品と同じ結果です。
やはり本物の「Crucial P3 1TB」で間違いないでしょう!(個人の見解です)
疑ってごめんなさい m(__)m
まとめ
中国AliExpressで一流メーカーの有名SSDが国内相場よりも、かなり格安で販売されていたので、怪しさを感じながら購入してみました。
中途半端な検証でしたが、個人的な結論としては「本物」で間違いないと思っています(願望含む)。
ただ、NAND(NY160)については通常実装されているはずのもの(NY161)とは異なっており、これが何者なのか?はわかりません。
どなたかご存知の方がいれば、ぜひ教えてください!
ちなみに、AliExpressでは5月と6月のセールでも同じような価格で販売されていましたので、興味のある方はモニタリングしてみてください。
ただ、AliExpressでは多くのショップでP3が販売されており、ショップによっては私と違う結果になる可能性もあり得ますので、くれぐれも購入は自己責任で!
今回は以上です。
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コメント
こんにちは、はじめまして。
私は今年5月4日に同じようにアリエクでCrucial P3 1TB購入しました。
お値段は¥6,600、てっきりQLCだと思っていたんですがTLCでした。
NANDは1個のみで4ACD NY285でしたコントローラーは同じくPS5021-E21です。
phison_nvme_flash_id2で確認したところ
Micron 232L(B58R) TLC 2048Gb/CE 1024Gb/dieと表示されました。
ご参考までに。
いつも拝見しています さま、こんにちは。
情報ありがとうございます!
5月購入分はTLCでしたか!?
私も5月に購入したP3が手持ちにあるので(まだ開梱していない)、早速そちらを確認してみます。
3月購入分は原産国がMexicoでしたが、5月はMalaysiaになっていましたので、何か変わっているかもしれませんね!
早速開封してみました。
まだラベルは剥がしていませんが、横から覗くと、いつも拝見していますさまのものと同様、コントローラー+NAND 1個の構成でした!
ちょうど以前記事にしたTLC版P3 PLUSと同じレイアウトっぽいですね。
近日中に記事にして報告します!