最近、AliExpressで XrayDisk の M.2 NVMe SSD が頻繁に大幅割引きされて販売されています。
「こんなに安くなっているのなら、買わなければいけない!」と、使用予定もないのについポチッてしまいました・・・512GBを2個も・・・
このXrayDisk M.2 NVMe SSDの試用記録は2023年1月に記事にしましたが(その時は256GB)、すでに1年以上経過しており、変化の激しいこの世界では、もはや別物になっている可能性もあります。
最近は某オクやフリマサイトでも同SSDが販売されており、もしかしたら当ブログの記事を参考にされている方もいらっしゃるかもしれませんので(いないか?)、2024年版として改めて中身を確認していきます。
ちなみに前回購入した256GBは「SM2263XT」+「Micron 96L(B27B) TLC」の組合せでした。
さて、今回は??
↓↓↓ 2023年版 試用記録はコチラ ↓↓↓
XrayDisk M.2 NVMe 512GB x2個 パッケージ確認
先ずは外箱の外観です。
2個購入しましたので、識別するために「#1」と「#2」としておきます。
それぞれの購入時期は#1が2024年3月頃、#2が同5月頃です(だったと思う)。
#1のデザインは2023年に購入したものと同じです。
#2は、表面の文字色と裏面右下に貼られた商品管理用シールのデザインが変わっています。
前回は箱がボコボコでしたが、今回は原型を留めた状態で届きました(多少は傷んでいますが、この程度ならGood Job・・・でしょう)。

封印シールを切って、中身を取り出しました(#1も#2も中身は同じだったので、代表して#2の写真を掲載)。
前回は冷却用のサーマールシートが同梱されていましたが、今回はありません。
取り付け用ネジ2本は前回と同じです。

SSD本体の外観です。
まずは#1からです。
ラベルのデザインは変更なしですが、冷却を考慮したと思われる厚みのある材質に変更されています。
サーマールシートの同梱がなくなったのは、この改良?によるのでしょう。
そして基板裏側には「MAP1202」の文字が・・・後でラベルを剥がして顔を確認します。

ラベルを横から見るとこんな感じです。
薄い銅板(箔)がサンドされていると思われます(たぶん)。

つづいて、#2です。
ラベルは#1と同様に厚みのあるものです。
基板裏側を見ると・・・あらら、こちらは「SM2263XT」になっていますね~
ということは、前回と同等のものかな?
こちらも後でラベルを剥がして確認しましょう!

XrayDisk M.2 SSD PCIe NVME 128GB 256GB 512GB 1TB Gen34 & 44 Solid State Drive 2280 Internal Hard Disk HDD for Laptop Desktop

XrayDisk M.2 NVMe 512GB x2個 実装チップ確認
それでは、順番にラベルを剥がして顔を見ていきます。
まずは#1です。
やはりコントローラーはMAP1202でした!
そしてNANDが2個実装されています。

コントローラーの拡大です。
刻印は「MAP1202C-F1C」です。

#1のNAND拡大です。
「MTHBYV6256240418Y」と刻印されていますが、どんなチップなのか?過去のデータを見ても検討がつきません。
最後にmaxio_nvme_fidを実行して調べます。

つづいて、#2のラベルを剥がしました!
こちらはNANDが4個載っています。
そして、コントローラーは「SM2263XT」・・・ではありません。

拡大すると「SM2263ENG」となっています。
たしか「ENG」はDRAMキャッシュ対応版だったような気がしますが・・・(たぶん)
もちろん、このSSDにDRAMなんて実装されていません。
どういうことでしょうか??

#2のNAND拡大です。
刻印は「B1LQ8A10TAAP0」ですが、こちらも正体不明です。

XrayDisk M.2 NVMe 512GB x2個 動作確認
ここまでの確認で、すでに頭の中が???になってしまいましたが、気を取り直して動作確認していきます。
テストマシンは、ThinkPad X1 Carbon 6th(3号機)+ Win11(23H2)です。
画像は#1を取り付けたところです。
剥がしたラベルはどちらも貼り付け直して動作確認します。

それでは、2個まとめて CrystalDiskInfo の結果です。
モデル名はどちらも「XrayDisk 512GB SSD」です。
当然?ですが、シリアルナンバーはラベルに印字されたナンバーとはまったく異なります。
ちなみに前回購入した256GBのCDI上のシリアルナンバーは「AA00・・・00xxxx」と今回の#2と同じ並びです。
が、今回の方が数字が小さくなっています・・・なんでやねん!
あと、対応規格が#1は「NVM Express 1.4」に対して、#2は「NVM Express 1.3」と異なっています。
まぁ、一般的な使用においては、特に差はないと思いますが・・・(詳しくは知りません)
余談ですが、#1の読み書き量、電源投入回数、使用時間が多くなっているのは、テスト終了後にキャプチャーしたためです(テスト前データをキャプチャー忘れました)。

つづいて、CrystalDiskMark です。
前回もそうでしたが、転送速度のメーカー公称値はよくわからず、代わりにメーカーテスト?によるacutualの数値を引用すると、512GBのスピードレンジは以下の通りとなっています。
Read Speed Range : 1400~1600 MB/s
Write Speed Range : 1100~1300 MB/s
なんだか、前回購入した時の数値より下がっているような気がしますが・・・ぜんぜん気になりません。
結果は・・・
一応、どちらもレンジ以上の数値にはなっていますが、メーカーの数値はホント当てにならないですね!
それにしても、同じSSDとして販売していて、両者で数値が違いすぎないですか?
コントローラーが違うので当たり前なのですが、これもまたガチャですね!

需要はないと思いますが、いつも通り CrystalDiskMark実行時の温度ログ を採りましたので貼り付けておきます。が・・・何もコメントが思いつきません・・・
改良版ラベルの効果は・・・面倒なので割愛します(笑)
最後にFlash IDでそれぞれのNANDを確認しておきます。
まずは、maxio_nvme_fid を実行してMAP1202Cを搭載した#1を確認します。
NANDは「Hynix 3dv6-128L TLC」と出ました!
まぁ、ごくフツーな結果ですね。

つづいて、smi_nvme_flash_id でSM2263ENGの#2を確認します。
結果・・・あれー「QLC」だ!
AliExpressの販売ページには「3D TLC」と記載されているだが・・・
そして、コントローラーは「SM2263ENG」ではなく、「SM2263XT」と出ています。
「ENG」のチップに「XT」のファームウェアーを書き込んでいるのだろうか???
こちらはチョット不思議な仕様になっていますね~
やはり格安SSDは、なんでもありですね!

まとめ
今回、同じ(はずの)SSDを1年経過後に購入してみましたが、やはり全く別物になっていました!
さらに、2ケ月差でも大きく変更されてしまっており、この記事を見ていただいても、もはや購入時の参考にはならないかもしれません。
まぁ、Crucialのような一流メーカーでもマイナーチェンジするのですから、格安SSDの世界はもっと変化が激しいですね!
今までの経験で既に解っていたことですが、今回改めて実感しました!!
という訳で、まさにガチャなSSDですが、一応フツーに使えているので、格安で販売されていれば「お買い得」と(私は)信じることにします!(笑)
みなさん、購入は自己責任で!!
以上です。
コメント
こんにちは。私のは#2の方でした。Intel QLCはそこそこ耐久性があると思いたいです。
#1はProモデルでもおかしくないと思うけど、スピードが出ないのはHynix 3dv6-128Lだからかな?
開発時には1024Gb/dieでアナウンスされていたけど、市場には512Gb/die品ばかりだったはず。
1024Gb/dieでしかも2dieパッケージ品は珍しいと思います。
あきちゃんさん、こんにちは。
私も#1はPRO版とどう違うのだろう?と疑問に思っていました。
PRO版も購入しているので、近日中に確認してみます!(いつものごとく、開封せず放置状態)