先日、XrayDiskのM.2 NVMe SSD(以下スタンダード版)の2024年購入品×2個について記事にしましたが、今回は2024年6月購入のPro版(512GB)を確認してみました。
2023年購入品は、『MAP1202A-F1C』+『Hynix 3dv7-176L TLC』でしたが、今回は?
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XrayDisk 512GB Pro パッケージ確認
箱の外観はスタンダード版と同じで、特に差別化されていません。

いつもの中国ボコボコ配送品質です!
最近の配送では、かなりダメージが少なくなってきていたので安心しました(笑)

中身もスタンダード版と同じ構成でサーマルシートの同梱がなくなりました。

SSD本体の外観です。
ラベル表面のデザインは2023年のものと同じですが、冷却を考慮した厚みのある仕様に変更されています。
これもスタンダード版と同じです。

裏面にはコントローラーの型番と思われる「HG2283」の文字が・・・

ラベルを剥がしました。
コントローラーとNANDが4個実装されています。
2023年のものと同様、DRAMキャッシュはありません。

コントローラーの拡大です。
「HG2283-N13-31」と刻印されています。
ググってみると・・・会社名は「深セン宏新宇電子有限公司」、ブランド名?は、「HOSINGLOBAL」だそうですが(たぶん)、あまり情報がありません。
よくわからんコントローラーですが、Pro版に搭載されているので「きっと高性能なんだろう!」と期待が膨らみます(実は不安しかない・・・)。

基板を眺めていると、コントローラーの右下に「PHISON PS6103」と刻印されたチップを見つけました!
「PS6103」でググってみると、これは電源管理のIC(PMIC)のようで、過去のデータを調べてみると、「PHISON PS5013-E13」を搭載した「Patriot P310」にも同じチップが実装されていました。
そして、両者はコントローラー周りの基板レイアウトがよく似ています。
もしかすると、この「HG2283」は「PS5013」がベースなのかもしれません(違うかもしれません)。
そう言えば、閲覧者さまからのコメントで、確かそんなような内容がありましたね。

次にNANDの拡大です。
刻印は「MTHBYV71282240525」です。
しかし、このコントローラー用のflash_idは見当たらないので、正体を調べるのはムリかもしれません。
一応、最後に「phison_nvme_flash_id2」を実行してみましょう。

XrayDisk M.2 SSD PCIe NVME 128GB 256GB 512GB 1TB Gen34 & 44 Solid State Drive 2280 Internal Hard Disk HDD for Laptop Desktop

XrayDisk 512GB Pro 動作確認
それでは、いつも通りThinkPad X1 Carbon 6th(3号機)に取り付けて動作確認です。

Windowsもいつも通りWin11(23H2)をクリーンインストールして、早速 CrystalDiskInfoです。
2023年のものは「XrayDisk 512GB」と『PRO』の文字がありませんでしたが、今回は「XrayDisk 512GB PRO」と認識されています。
NVM Express規格は『1.3』ですが、2023年のものは『1.4』でしたので退化してしまっています。
シリアルナンバーについては、そもそも外箱、本体ラベルともに記載がなく、ここに表示されたナンバーが唯一のものです。
あと、温度はわりと敏感に動いている感じがします。

つづいて、CrystalDiskMarkです。
毎度のことですが、転送速度の公称値はよくわかりませんので、AliExpressの販売ページに記載されているメーカーテスト?による512GB Proのacutualの数値を引用すると・・・
Read Speed Range : 2900~3100 MB/s
Write Speed Range : 2250~2450 MB/s
結果は・・・
一応、actualの数値と似た結果になりましたが、2023年購入のPro版と比較すると、明らかに数値が下がっており、残念な結果です・・・
「Pro」を名乗るにはチョット物足りないですね~

CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
温度センサーについては、リニアに反応しており、それらしいグラフになっています。
もちろん正確性は???ですが・・・

最後にNANDの正体を調べるため、試しにphison_nvme_flash_id2を実行してみましたが、フリーズしてしまい動作しません。
いろいろ試してみましたが、どれも上手くいかず諦めました・・・残念。
仕方ないので、NANDの型番から何かわからないか?と過去データを調べてみると、先日のスタンダード版(#1)の型番「MTHBYV6256240418Y」とよく似ています。
スタンダード版(#1)は「Hynix 3dv6-128L TLC」と出たので、こちらは・・・・・・・・・・かな?
いい加減なことは言えないので、みなさまの想像にお任せします!

まとめ
先日のスタンダード版と同様、Pro版についても1年でまったく別物のSSDになっていました。
初見のコントローラー「HG2283-N13-31」の実力はまだよくわかりませんが、結果として2023年のものよりCDMの値が低下してしまったのは、とても残念です。
もしかしたら、たまたま私が購入したロットだけ・・・と言う可能性も否定はできませんが、スタンダード版同様にガチャ要素があるのであれば、あえて「Pro版」を購入する価値はないような気がします。
まぁ、一応ちゃんと動くので、もしセール等でスタンダード版より安価であれば、購入してもいいかな?
いずれにせよ、やっぱり最後は価格です!
今回は以上です。
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