今回は前回記事で予告した「CUSU」のNVMe SSD 「CV3500Q 512GB」の記録です。
型番の末尾に『Q』が付いていることから、おそらくCV3500のQLC版だろうと勝手に予想していますが、実際はどうなんでしょうか?
ちなみに最近、某オクやフリマサイトで大量に販売されているCUSU製 NVMe SSDは、今回記録する末尾に『Q』が付いたCV3500Qが多いようです。
それでは早速いつもの流れで確認していきます。
↓ CV3500(Qなし)の記事はコチラ ↓
CUSU CV3500Q パッケージ確認
今回もAliExpressで購入しましたので発送元は中国です。
いつも通り画像のような簡易な梱包ですが、珍しく箱は原形を保っていました。

箱の外観です。
鮮やかなブルーのデザインで前回のCV3500とは随分イメージが違いますが、箱の仕様や裏面に印刷されている内容はCV3500と同じです。
CV3500は封印シールが「片側のみ2枚貼り」と貼り方がおかしかったですが、こちらは両側に1枚づつ貼られています。やはり前回のものは貼り間違いだったようです(笑)
表面右上の「512GB」の表示はシールになっています。
会社名はもちろん「Shenzhen Techwinsemi Technology Co., Ltd.」(=TWSC)です!

CV3500の保証期間は5年でしたが、CV3500Qは3年と短くなっています。
やはりCV3500QのNANDはQLCなのかもしれません。

中身です。
CV3500とまったく同じです。

SSD本体外観です。
表面(チップ実装面)のラベルデザインがCV3500とは異なりますが、裏面は同じです。

表面のラベル断面です。
これもまたCV3500と同じく、銅箔が挟まれた厚みのあるラベルです。

今回もラベル剥がし前に外付けエンクロージャーに入れてCrystalDiskInfoを実行し、初期不良でないことの簡易確認を行いました。
結果、無事認識しました!
電源投入回数が2回になっていますので、CV3500と同様、出荷前に一度通電しているようです。
シリアルナンバーがラベルのものと異なる点もCV3500と同じです。

エンクロージャーから取り出して、ラベルを剥がしました!
コントローラーはMaxio、NANDチップは2枚実装されています。

コントローラーはMaxioの「MAP1202C-F1C」でした。
CV3500と同じです。

NANDチップの拡大です。
刻印は「29F02T2AMCQK1 TW010-1E T2417T」です。
CV3500は「H25T1TC48CX490 TW017-1Q T2415T」でしたので、型番はまったく違いますが、2・3行目の配列はよく似ています。
また、刻印位置や字体も似ていますので、同じ工場(ライン?)で刻印されたのかもしれません。

過去データから「29F02T2AMCQK1」を調べてみると、AGI AI238 256GB(2.5SATA)がヒットしました!
先頭に「PF」が付いていますが、以降の13文字は完全一致です。
AI238のflash_id結果は「Intel 144L QLC」だったので、CV3500Qもこれと同じかもしれません。
最後に確認してみます!

CV3500Q / CV3500の基板比較です。
NANDチップは違いますが、それ以外の外観はまったく同じですね!
何でもありの格安SSDですが、同一シリーズで統一したデザインを採用しているところは、なんだか好感が持てます(個人の見解です)。
CUSU(=TWSC)は意外?とまともなメーカーなのかもしれませんね(失礼)。

CUSU CV3500Q 動作確認
動作確認はいつも通りThinkPad X1 Carbon 6th(3号機)+Win11(23H2)です。
SSD表面のラベルは貼り直して取り付けました。
ブルーのラベルがよく目立ちます。別にカッコいいとは思いませんが・・・(笑)

再度、CrystalDiskInfoです。
外観はCV3500と同じでしたが、ファームウェアは違いました。
※CV3500のファームウェアは「SN12221」
温度センサーは動作しているようです。

それでは、CrystalDiskMarkです。
CV3500Q 512GB版のメーカー公称値は以下の通りで、CV3500より随分控えめな数値となっています。
最大シーケンシャルリード:3,200 メガバイト/秒
最大シーケンシャルライト:1,200 メガバイト/秒
さて結果は・・・
ほぼ公称値通りの数値が出ました!
CV3500の結果とは、かなり違いますね。
ファームウェア&NANDが違うと、こんなに差が出るのですね。
素人の私には理解できません。

CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
CV3500と同様「Drive Temperature」の値はあまり振れていませんが、「Drive Temperature2」の方はそれらしく振れています。
ただ、センサーの調子が悪いのか?瞬間的に0℃まで下がっているところがあります。
CV3500のMax温度65℃に対して、こちらは53℃と▲10℃以上の差が出ていますが、あまり信用しない方がいいかもしれません。

最後にmaxio_nvme_fidを実行して、NANDを確認しました。
過去データから「Intel 144L QLC」と予想しますが、結果は・・・
はい!予想通り「Intel 144L QLC」でした!!
やっぱりCV3500Qは、CV3500のQLC版とういことでした。
まぁ、誰でも分かることですよね!

まとめ
AliExpressで絶賛販売中のCUSU CV3500シリーズ?ですが、一時大量出品されていた某オク・フリマサイトでは、本日時点でかなり減ってしまいました。
出品者が安価で大量仕入れした分がほとんど売却されてしまったからだと思いますが、聞き慣れないメーカー(ブランド?)製でも格安であれば、こんなに売れるんですね~~驚きました!
とは言え、色々な格安SSDを試用してきた中では、わりとまとも?な感じがしましたし、価格次第では選択肢の一つに入れても良いかな?と思えるSSDでした(あくまでド素人の感覚です)。
最近、TWSC製SSDの販売が増えているようですので(ガチャ含む)、今後国内でもフツーに販売される日が来るかもしれません(来ないかもしれません・・・)。
今回は以上です!
購入はくれぐれも自己責任で!!
コメント
こんにちは。 今、使っている LENOVO ideapad 710S-13IKB PLUS は、
Intel Core i3-6100U CPU @ 2.30GHz 2.30 GHz
メモリー 4GB M.2 SSD 128GB Win10
という超弱スペック物ですが、最近SSDが何となく調子が悪いので
どうしようかと考えています。
1年前にジモティーで綺麗な状態で3,000円で譲ってもらい、
出先で使う用にしています。
SSD容量不足は、自宅に帰ってから、外付けのHDDにコピペでしのいでいます。
現在、CUSU CV3500Q 512GB がメルカリで4,000円位で出ていて
(AliExpressでも価格同じくらい)、聞いた事がないメーカーだけど
大丈夫なのだろうかと、情報を探していました。
とても参考になりました。 ありがとうございました。
以前に、私はIBM ThinkPad 535Eを3台持っていて、
故障した時には自分でパーツ交換してかなり長く使っていました。
LENOVOになってからはThinkPadへの興味が無くなりました。
かなり久しぶりにThinkPadではなく、廉価版のideapadを買ってみた次第です。
これから、カテゴリーの中のThinkpadの記事も読ませて頂きます。
nintai2さん、こんにちは!
私もCUSUというメーカーは初見でしたが、格安SSDとしては、まぁフツーに使えるかな?という印象でした(耐久性はわかりませんが…)。
これからの販売がどうなるか?注目しています。
ThinkPad 535E、懐かしいですね!
私が初めて買ったThinkPadは、i486SX搭載の230CS(OSはDOS+Win3.1ではなく、IBM OS/2版)でしたが、i486DX4に換装して(もちろん業者で)長く使っていました。
私もLenovoになった直後はThinkPadへの興味が薄れてしまい、X60以降はしばらく購入しなかったのですが、たまたま入手したジャンクなX240を触っていると、わりとIBMのやり方を踏襲している部分(パーツや分解方法の情報開示など)があり、結局またThinkPadに戻ってきました。
nintai2さんもぜひ、お戻りください!
今後ともよろしくお願いいたします。