先日記事にしたSuperheer E400 Series 512GBがわりとまとも?だったので、調子に乗って追加購入してみました。
1個目購入からそんなに日が経っていないので、当然同じ中身だと思って確認すると・・・1個目と基板が違う?
恐る恐るラベルを剥がして見ると・・・やはり、まったく別物でした!
そして気になるNANDは???
↓ 1個目の記事はこちら ↓
Superheer E400 512GB(2個目)外観確認
パッケージは1個目とまったく同じなので割愛して、外観確認から始めます。
ぱっと見は1個目と同じですが、ラベルの周囲にズラリと並んでいるチップコンデンサーを見て、1個目と雰囲気が違うような気がしました。
そして、裏面を見てみると・・・「MAP1202」の文字が・・・やっぱり違う!
1個目のコントローラーは、Realtek RTS5766DLでしたが、これはMaxioのMAP1202?
これは調べないといけない!
早速、ラベルを剥がして確認したいところですが、はやる気持ちを抑え、先ずは外付けエンクロージャーに入れてCrystalDiskInfoで初期状態の確認(兼 簡易動作確認)です。
当然、電源投入回数以外はすべてゼロ・・・と思っていましたが、なんだかとんでもない数値になっています。
特に読み書き量がともに800GB台とは・・・これ新品か?
事前の商品耐久テストをうたっているノンブランドガチャSSDよりも、かなり多く使われています。
新品のはずなのにどういうこと?
あと、シリアルナンバーはラベルの印字と一致していません。
また、温度は1個目と同様、固定値のようです。
ラベルを剥がしました!
やはり、コントローラーはRealtekではなく、Maxioでした。
コントローラーの拡大です。
Maxio MAP1202C-F1Cです。
NANDの刻印は「PT29F01T2AICQK1」です。
過去データを見ると、先頭に「29F」、末尾に「CQK1」の付くNANDはすべて「Intel 144L QLC」です。
もしかして今回のロットはQLC?
しかし、このSSDの販売ページには「3D TLC」と記載されていたはず・・・
気になったので改めて販売ページのスペック表を確認すると、以前は気付きませんでしたが、よく見ると「NAND Flash Type」とは別に「NAND」という欄があり、そこには『TLC/QLC』と記載されていました。
これは紛らわしい表記ですね~
あと「Controller」は『SMI/other』となっており、実はSMIが基本?だったことがわかりました。
つまり、Superheer E400 Seriesは「おみくじ」や「ガチャ」要素が極めて強いSSDだということがわかりました!
Superheer E400 512GB(2個目)動作確認
動作確認の環境はいつも通りなので割愛して、いきなりですが、CrystalDiskMarkの結果です。
RTS5766DL+YMTC TLCの1個目と比較すると、Seq Writeが遅いですね。
そして、とっても気になるNANDの形式をmaxio_nvme_fidで確認します。
結果は・・・
やっぱり予想通り、「Intel 144L QLC」でした!
別にQLCが悪いとは思っていませんが、TLCのつもりで購入したので、ちょっと残念です。
まぁ格安SSDでは、よくある話なので、きっぱり諦めます。
実は3個目も買ってました・・・中身は?
ここまで画像も文字も少なめに進めてきましたが、実は3個目も購入していましたので、引き続き、中身を確認していきます(笑)
ちなみに3個目は、2個目が届く前にポチりましたので、まさか「おみくじ」、「ガチャ」だとは思っていませんでしたし、記事にするつもりもありませんでしたが、2個目の中身を見て急遽記録することにしました。
外観です。
またまたデザインの違う基板が出てきました!
これもラベルを剥がして正体を確認する必要がありそうです。
初期状態のCrystalDiskInfoです。
2個目は新品とは思えないとんでもない数値になっていましたが、こちらは1個目と同様、電源投入回数以外はゼロになっていました。
シリアルナンバーはラベルと不一致、温度は動いているようです。
ラベルを剥がしてチップの確認です。
今度はSMIのコントローラーでした!
販売ページのスペック表から想像すると、この基板がE400の基本形なのかもしれません(違うかもしれません)。
NANDは2個で、基板レイアウトとしては、PUSKILLのNVMeとよく似ています。
コントローラーの拡大です。
「SM2263XT」ではなく、「SM2263ENG」です。
「ENG」はDRAMキャッシュ対応版だと思うのですが(たぶん)、このSSDにはDRAMが実装されていませんので、言わばオーバースペックです。
しかし、以前記事にしたXrayDisk 512GB(DRAMキャッシュなし)にも同じ「ENG」が使われていたので、特に驚きはありません。
こちらの方が安価で調達できたのかもしれません。
NANDの拡大です。
「Sandisk」と刻印されていますが、塗り潰したような形跡があり、なんだか不自然さを感じます。
2つのNANDの刻印を並べてみると、チップの型番らしき文字列がよくわかりません。
桁数は同じですが、共通する文字列が「256G」の部分だけで、それ以外はまったく違います。
今まで見たことのないパターンです・・・
まぁ、気にしないことにします(笑)
3個目のCrystalDiskMarkの結果です。
SM2263に、あまり良い数値は期待していませんが、それでもちょっと低めな気がします。
いつものCrystalDiskMark実行時の温度グラフは記事が長くなったので割愛しますが、Min:43℃~Max:68℃で動いていました。
そして、気になるNANDをsmi_nvme_flash_idで確認すると・・・
はい、「Sandisk 112L BiCS5 TLC」と出ました!
3個目はTLCでした!!
SUPERHEER NVME M2 SSD PCIe 256GB 512GB 128GB 1TB 2tb Hard Drive 2280 Internal Solid State Disk for Desktop Laptop M.2 PCIe 3.0
まとめ
少しずつ時期をずらして購入した3個のSuperheer E400 Series 512GBの中身を確認した結果、やはり格安SSDにありがちな「おみくじ」、「ガチャ」要素のあるSSDでした。
過去、WALRAMやXrayDiskのSSDを複数購入して確認した時も同じような状況だったので、格安SSDの世界ではごくフツーなこと、価格競争で生き残っていくためには必要不可欠なことなのでしょう。
結局、どれが『当たり』で『大吉』なのか?の判断は人それぞれですが、格安SSDを検討されている方は、このようなことも十分理解した上で購入するようにしましょう!
最後に3個のデータをテーブルにまとめましたので、ご参考まで(需要はないと思いますが・・・)。
あくまで、今回購入した3個のデータをまとめただけですので、これが全てではないことは言うまでもありません。
くれぐれも購入は自己責任で!!
コメント
こんにちは。
三つ購入して三つとも違うってすごい引きですね。
中古らしきものが混じっていたり
NANDチップの刻印がなかったり消されてたり。
それでも、ちゃんと動作しているのは
流石、中国式厳格な品質管理ってところですか。
amazonも新品か中古か分からんのを売っている点では同じようなものですが。
個人的に突っ込みたいのは
なんで公式サイトのラベルの色は青なのに、実物は黒と黄色なんだよ!
なんでPCIe4でも3でもSATAでも全部型番がE400なんだよ!
ってことです。笑
メガテンさん、こんにちは。
違うものばかり引いた私の運にはびっくりですが、なりふりかまわず商売するChinaの根性?にはもっと驚かされます。
でも、世の中にはその何でもありの商品を楽しんで購入する変人(私です)がいるので、まだまだChinaは発展していくのでしょう(笑)
こんにちは。
しかし、Yahoo!やメルカリで中華SSDを転売してる人たちはある意味すごいですね。
悪い評価もそんなにないですし、クレーム対応をきちんとしてるのでしょうか。
それとも、購入する側も分かってる人たちばかりなのか、謎です。
逆に分かってない人たちばかりだったり?
それと、激安中華SAMSUNG(870EVO 980PRO)が出回ってますが
ちょうべいさんは食指が動かなかったのですか。
メガテンさん、Samsungロゴの見当たらない870EVO&980PRO、出てますね~
さすがに、あの容量であの価格はないですよね!
あの手のSSDは、以前記事にした「なんちゃってWD 2TB」で勉強させていただいたので、もう十分です(笑)
と言いながら、なんだか楽しそうなので、また勉強する気になるかもしれませんが・・・