Samsung SSD 980 1TBが激熱すぎたので冷やす!!

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今回は一流メーカーSamsungの「SSD 980 1TB」の記録です。

このSSDは半年以上も前(2022年末頃だったような・・・)に購入したものですが、取付予定のThinkPad X390がずっと工事中?だったので、開封もせずに放置していました。

最近、ようやく工事が終わったので、満を持して取り付けました!

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SSD 980 1TB 開封確認

まずは箱の外観です。
一流メーカーの見慣れたパッケージのため、特に説明は不要と思いますが、一応いつもの流れで見ていきます。

Samsung SSD980 1TB パッケージ外観

封印シールを切って開封!
中身を取り出しました。

Samsung SSD980 1TB パッケージ中身

SSD本体を収めている白いプラ製の緩衝材は2階建てになっており、中蓋にを開けると取扱説明書が出てきます。

Samsung SSD980 1TB パッケージ中身確認

大袈裟に封印シールが貼ってありますが、中身はいたってフツーの内容です。
強いて言えば、Samsung SSD用ソフトウェア「Magician」のダウンロード案内のチラシが挟んでありましたが、そもそもこのソフトにプロダクトキー等は必要ありません。
なぜでしょう・・・?

Samsung SSD980 1TB 取扱説明書

SSD本体の外観です。
表面のラベルには、固有のシリアルナンバー(ボカシています)の他、製造年月(と思われる)も印刷されています。
2022年末頃に購入したのですが、「2021.10」は、チョット古いですね。
在庫処分だったのでしょうか?
チップ類は片面実装でラベルの下にはコントローラーとNAND1個が見えています。
DRAMキャッシュはありません。

Samsung SSD980 1TB SSD本体外観

表面のラベルはフツーの紙っぽい材質ですが、裏面のラベルをよく見ると・・・
ラベルの下に薄い銅板が挟んであります。
これが「ヒートスプレッダーラベル」というやつですね~
目測ですが、銅板は0.3mmぐらいの厚みがありそうです。
ただ、コントローラーの裏側までは届いていません・・・

Samsung SSD980 1TB ヒートスプレッダーラベル

表面のラベルを剥がしました。
Samsung製のコントローラーとSamsung製のNANDです。
基板には2個目のNANDを実装するBGAのパターンがありません。
たしかSSD 980シリーズに2TB版はない(たぶん)ので、これが共通基板なのでしょう。

Samsung SSD980 1TB SSD本体ラベルを剝がしたところ

コントローラーの拡大です。
形式は「S4LR033」で、最下段の「PABLO」がこのコントローラーの名前らしいです。
表面のシルバー色は、放熱対策のためのニッケル被膜とのことです。

Samsung SSD980 1TB コントローラー拡大

NANDです。
不鮮明ですが、「K90VGY8」と刻印されています。
1xx層のTLCだそうです(xxは?)。

Samsung SSD980 1TB NAND拡大
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ThinkPad X390に取り付け

以前、キーボード交換の記事に登場したThinkPad X390はよその子でしたが、今回SSD 980を取り付けるX390はMy PCです。

初登場なので、簡単に紹介しておきます。

 ・Type 20Q1S3R00
 ・Intel Core i7-8665U
 ・Memory 16GB
 ・13.3インチ FHD液晶 (もともとはHD)

ThinkPad X390 外観

と、まずまずのスペックです。
冒頭で「工事中だった」と説明したのは、液晶パネルのFHD化や、IRカメラ、指紋センサー追加など、いろいろアップグレードしようと目論んだもののパーツ調達に時間がかかり、バラバラ状態のまま寝かせていたためです。

結果、外装については、底カバー以外はすべてオリジナルから変わっしまいました。
ハッキリ言ってお金の無駄遣いですが、個人の趣味として楽しんでいます!

内部はこんな感じです。
すでにSSD 980 1TBを取り付けています。
一旦剥がした表面のラベルは再貼り付けしました。

ThinkPad X390 Samsung SSD980 1TB 取付状態

SSD 980 1TB 動作確認

いつもの通り、BIOSでの認識状態から見ていきます。
Samsung SSD 980 1TB」と表示されました。
余談ですが、ThinkPadはCore i 9世代目からUEFI BIOSのデフォルト表示がGraphicalな仕様に変更されており、
見た目はカッコ良いのですが、個人的にはとても使いにくいです。

Samsung SSD980 1TB ThinkPad X390 BIOSでの認識状態

CrystalDiskInfoです。
シリアルナンバーは、ラベルのナンバーと一致しています。
一流メーカーなので当たり前でしょう。
温度は、わりと敏感に動いているようです。

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskInfo 実行結果
クリックで拡大

それでは、お楽しみのCrystalDiskMarkです!
公称値は以下の通り、PCIe 3.0としてはなかなかの数値なので、とても期待しています。

 Sequential Read Speed:Up to 3,500 MB/s
 Sequential Write Speed:Up to
 3,000 MB/s

そして結果は・・・

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なんだか変な数値が出ました。
Readの2段目(SEQ1M Q1T1)のスコアが低いような・・・
念のため、あと2回計測してみましたが、傾向は変わらず。

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行結果(デフォルト設定)

ちなみにCrystalDiskMarkの設定を「デフォルト」から「NVMe」に変更すると・・・
それらしい結果になります。
しかし、いつもデフォルト設定で計測しているので、違和感があります。
とは言え、そもそも設定を変更する理由を理解していないので、「こんなもんか」と納得するしかありません。
もちろん、理由を理解しようとする探究心もないので、次に進めます(笑)

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行結果(NVMe設定)

CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
HWiNFOのログには、通常の「Drive Temperature」の他、コントローラーの温度と思われる「Drive Temperature2」も記録されていたので併せてグラフ化してみました。
そしてグラフを見ると・・・コントローラーのMax温度が97℃まで上昇しており、激熱です!!

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行時の温度ログ


「センサーが暴走したか?」と疑い、底カバーを開けた状態でCrystalDiskMark実行時のSSDの表面温度を赤外線温度計で測ってみると、やはり当たらずとも遠からずな温度が表示されました。
ただ、ログを見てもSSDに関するWarningは何も出ていないので、これぐらいは許容範囲なのかもしれません。
それでも、今後安定的に長く使用するためには、やはり冷却対策が必要でしょう。
という訳で早速実行します!

SSD 980 冷却対策!

冷却に使用する材料は、以前Amazonで購入した20mm角の銅板とサーマルシートです。
まず、20mm角の銅板は、0.3mm~1.5mmまで5種類の厚みが各3枚ずつ(計15枚)セットになっているものです。
この中から今回は0.5mm厚を2枚使用しました。
SSDの冷却と言えば、立派なヒートシンクを想像しますが、取り付けスペースの関係上、この程度が限界です。

チップ冷却用銅板

サーマルシートについては、以前の記事で何度か紹介していますので、画像は割愛しますが、こちらも0.5mm厚のものを使用しました。

そして、こんな感じでコントローラーとNANDに貼り付けました。
どれくらいの効果があるのか?楽しみです。
ちなみに、表面のラベルは再度剥がしています。

Samsung SSD980 1TB 冷却用銅板取付状態

そして結果は・・・劇的に下がりましたー!!
コントローラーのMax温度(Drive Temperature2)は、97℃→65℃32℃も下がりました!
とても小さく薄い銅板ですが、侮れません。
しかし残念ながら、CrystalDiskMarkのスコアについては変化がなく、相変わらずReadの2段目(SEQ1M Q1T1)が低いままでした。

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行時の温度ログ(銅板取付時)

次に「おまけ」で、SSDとシステムボードの間にサーマルシートを貼り付けてみました。
もともと、ここには純正?のサーマルシートが貼ってあったのですが、汚くなったので剥がしていました。
チョット中途半端な長さですが、コントローラーの裏面をカバーするように貼り付けました。
サーマルシートの厚みは1mmです。

ThinkPad X390 システムボードにサーマルシート貼付け

結果、コントローラーのMax温度(Drive Temperature2)がさらに下がって61℃(▲4℃)となりました。
純正の冷却対策もそれなりに効果があるようです。
これで安心だ!!

Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行時の温度ログ(銅板+システムボードにサーマルシート取付時)
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いつもの X1 Carbon 5thで動作確認!

一応、冷却対策は完了しましたが、CrystalDiskMarkのSEQ1M Q1T1のスコアの低さが気になります。
SSD個体の問題なのか?、X390との相性なのか?確認するため、いつもの動作確認マシン ThinkPad X1 Carbon 5thに取り付けてCrystalDiskMarkを実行してみました。

ThinkPad X1 Carbon 5th Samsung SSD980 1TB 取付状態

結果、マシンを変えてもSEQ1M Q1T1が低い傾向は変わりませんでした。
これで、X390との相性ではないことはわかりましたが、これがSSD 980の実力なのか?、私が「はずれ」を引いたのか?はわかりません。
でも面倒なので、これ以上は追及しません(笑)

X1 Carbon 5th + Samsung SSD980 1TB CrystalDiskMark 実行結果(デフォルト設定)

まとめ

今回は格安SSDではなく、一流メーカーSamsungのSSDだったので、何ごともなく、すんなり終わるかと思っていましたが、意外と重たくなってしまいました。

CrystalDiskMarkのSEQ1M Q1T1のスコアについては、この後、ファームウェアをアップデートしたり、Magicianソフトウェアで設定を変えたりしてみましたが、残念ながら変化はありませんでした。
まぁ、この結果がすべてではないので、気にしないことにします。

冷却対策については、取り付けスペースが限られているため、あまり期待していませんでしたが、0.5mm厚の薄っぺらな銅板でも劇的な効果が得られ十分満足できる結果でした!
おススメです!!

最後に冷却対策に関する注意点ですが、銅板(ヒートシンク)による冷却効果を得るためには、CPUファンによる筐体内の換気(風の流れ)が必要です。
つまり、底カバーを外したままでは、無風状態になるため、ほとんど冷えません。
当たり前の話かもしれませんが、実際に試してみて、その差が歴然だったので、敢えて記録しておきます。
効果確認する際にはご注意ください。

以上、長文にお付き合いいただきありがとうございました。

ThinkPad X390 & X1 Carbon 5th

   

SSD CrystalDiskMark 結果のまとめ : ちょうべいの SSD 記録(まとめ)

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