最近、SSDは格安品を含め、全体的にが値上がりしていますね・・・
当然、日本国内においては円安の影響があると思いますが、なぜか中国のAliExpressサイトでも値上がりしているような気がします。
なぜだろうか・・・
そんな中、今回は国内某ショップで販売されていたKINGMAXのPCIe Gen3x4 NVMe SSD PQ3480 256GB(新品バルク品)を購入したので記録します。
正直言って、特に惹かれるような要素はなかったのですが、全体的に価格上昇している中、比較的安価だったので価格だけで購入してみました!
KINGMAX PQ3480 256GB 外観確認
いつもは、パッケージ確認から始めるのがお決まりですが、今回はバルク品ということでパッケージはありません。
よって、いきなりですが、SSDの外観です!
黒背景のラベルで、右側の白い余白部分に製品を識別するための型番や容量、シリアルナンバー等が印刷されています。
左側の黒背景部のデザインは可もなく不可もなくですが、右側の白い余白部分の印刷がいかにも汎用プリンターの標準フォントで印字したようなデザインで、まったく愛想がありません。
製品識別の目的は達成していますが、SSDの顔部分なので、もう少しデザインを考えてもよいのでは?と感じました(個人の見解です)。
早速、ラベルを剥がしました!
コントローラーは、Phison PS5013-E13、NANDはSpecTek PFB77-25ASが4個です。
Phison PS5013-E13は、最近あまり見かけなくなりましたが、まだ健在のようです。
そしてPFB77-25ASは、以前記録したXrayDiskの256GB NVMe SSDに実装されていたNANDと同じ型番で、Flash idでは「Micron 96L(B27B) TLC」と出ていました。
おそらく、こちらも同じでしょう。
基板レイアウトは、以前記録したPhison PS5013-E13を搭載したPatriot P310やMoment MT34と全く同じです。
コントローラー、NANDの拡大写真です。
テストマシン:ThinkPad X1 Carbon 7th
今回のテストマシンは、いつものThinkPad X1 Carbon 5thではなく、7thを使用します。
マシンの変更に特別な理由はなく、5thが他の作業で使用中だったためです。
ただ、5thはかなり旧型になってきたので、そろそろマシンを変更しようかと思案していたところです。
今後もSSD試用テストにこの7thを使用するか?は、まだ未定ですが、とりあえず今回はこのマシンで進めます。
それでは、当ブログ初登場のX1 Carbon 7thの紹介を簡単にしておきます。
このマシンはスーパーバイザーパスワード(SVP)が掛かった状態の中古品(ややジャンク)として入手したものです。
主なスペックは・・・
・Core i7-8565U
・16GBメモリ
・UHD(3840×2160) グレア液晶
・IRカメラ(顔認証用)
・LTE(Fibocom L850-GL)
となっており、まぁまぁ上位のグレードです。
特徴的な点として、液晶パネルがThinkPadにしては珍しいグレア(光沢)になっており、明るくキレイな表示はとても新鮮ですが、やはり映り込みが気になります。
また、天板表面がカーボン柄仕様になっています。
ちなみに、X1 Carbon 7thからは、SVP解除の難易度がかなり上がっており、とても面倒です。
プログラマーによるデータの読み書きだけでなく、システムボード上のはんだ付け作業が必要なため、毎回覚悟が必要です(大袈裟)。
以上、大変簡単ですが、マシン紹介は以上です。
KINGMAX PQ3480 256GB 動作確認
それでは、本題に戻って、KINGMAX PQ3480 256GB の動作確認です。
X1 Carbon 7thに取り付けた状態です。
SSDのラベルは剥がしたままです。
BIOSでの認識は「Kingmax PCIe SSD 256GB」とザックリな表現となっています。
KINGMAXのNVMe SSDには、今回試用のPQシリーズの他、上位のAQシリーズやPCIe Gen4x4仕様等、他にも複数のモデルがあるようですが、この表示ではどのシリーズなのか?は判別できません。
まぁ、格安SSDではよくある話なので、まったく気になりませんが・・・
Windows11(22H2)をインストールしたら、CrystalDiskInfoです。
温度の数値は動いているようなので、CrystalDiskMark実行時に温度ログを採ってみます。
お決まりのようにシリアルナンバー(「*」で隠しています)はラベルに印刷されたナンバーとは全く異なりますが、それ以外に特筆する点はありません。
※使用時間や電源投入回数の数値が多めになっているのは、初回のデータをキャプチャーし忘れ、テスト後に改めてキャプチャーしたためです。
続いて、CrystalDiskMarkです。
PQ3480 256GBのメーカー公称値(メーカーHPの数値)は以下のとおりです。
ちなみに、Amazonの販売サイトとはReadの数値が微妙に違います。
シーケンシャルR速度 : 2250 MB/s
シーケンシャルW速度: 1200 MB/s
そして結果は・・・
ほぼほぼ、公称値通りの結果となりましたが、あまりにフツーすぎて特にコメントありません。
続いてCrystalDiskMark実行時の温度ログです。
同じPhison PS5013-E13を搭載したPatriot P310やMoment MT34のMax温度が65℃前後だったのに対して、PQ3480は46℃とあまり高くない数値となっていますが、X1 Carbon 7thのSSDスロット部に標準で貼り付けられているサーマルシート(SSD本体基板裏面と接触する)が効いていると思われます。
やはりサーマルシートの効果は侮れません。
最後にphison_nvme_flash_id2を実行してNANDを確認してみました。
結果は予想通り、「Micron 96L(B27B) TLC」と出ました。
全てが想定の範囲内で、なんだか盛り上がりに欠ける結果となりました・・・
まとめ
KINGMAX PQ3480は、久しぶりに試した格安SSDでしたが、コントローラー、NANDとも今となっては旧型とも言える構成となっており、テンションが上がるような場面は全くありませんでした・・・チョット残念。
でも、このような目新しさのない無難なパーツ構成の方が安定的に動作するかもしれないので、フツーに使うには悪くないSSDと言えるかもしれません(言えないかもしれません)。
いつも通りの結論ですが、結局は価格次第ということになるでしょう!
なんだか不完全燃焼な感じですが、今回は以上です。
コメント