今回はドラゴン柄の2.5インチSATA SSDでお馴染みのSomnAmbulist(ソムナンブリスト)のNVNe SSD 256GBについて記録します。
ドラゴン柄の2.5インチ SATA SSDは、AliExpressで常時安売り商品として販売されていますが、NVMe SSDの方は、それほど安くなく、価格だけ見ると、まったく購入意欲が湧きません。
しかし、SATA版のモノトーンのシンプルなドラゴン柄デザインに対して、NVMe版はとても派手なラベルになっており、このデザインに何となく惹かれていました。
そして、先日のセール(ブラックフライデーだったかな?)で、256GBが1,800円台とまぁまぁ安くなっていたので、Getしてみました!
↓ 2.5インチ SATA版 はコチラ ↓
SomnAmbulist NVMe SSD パッケージ確認
まずは中国からの梱包を開けたところです。
今回は、ほとんどダメージなく届きました。
パッケージの表面です。
SSD本体ラベルに合わせて、パッケージもド派手なデザインです!
ドラゴン柄もシッカリ入っていて、SomnAmbulistだとすぐに分かります。
梱包はブリスターパック仕様で、以前記事にしたWALRAMのパッケージに似ていますが、こちらはネジが収まるスペースが追加されています。
WALRAMと同様、封印シールはなく、開閉自由です。
裏面です。
こちらも同じデザインで統一されており、なかなかです!
スペック欄には、Read 2600MB/s、Write 1600MB/sと印刷されていますが、256GB版もこの数値なのだろうか?
一応、3年保証になっています。
生産国はもちろん、Chinaです!
中身の台紙だけ、記念撮影です。
このデザイン、個人的には気に入ってます!
SSD本体を取り出しました!
しつこいですが、このデザイン結構気に入っています!
チョット、ラベルが斜めに貼られているのが気になりますが、どうせ今から剥がすので問題ありません。
ラベルを剥がしました!
コントローラー/NAND一体型のチップが1枚だけ実装されており、チップにはMicronのトレードマークが刻印されています。
チップの拡大です。
「JZ215」でググると、Micronの「MTFDHBL256TDQ-1AT12AT」というチップがヒットしました。
MicronのHPで確認すると「2100AI/AT」シリーズ用のチップで64GB~1TBがラインナップされています。
それにしても、格安SSDにMicronの刻印があるチップが載っているとは・・・
正規のルートで調達しているのだろうか?
チョット疑念が残りますが、このチップのデータシートを見ると、NANDはTLCですが、Readが2000MB/sと、それほど高速なチップではないようなので、安価に調達できるのかもしれません(勝手な想像です)。
やはり、パッケージに印刷されていた「Read 2600MB/s」は256GB版には当てはまらないようですね。
SomnAmbulist SSD M2 NVME 128GB 256GB 512GB 1TB SSD M.2 2280 PCIe 3.0 Internal Solid State Drive For Laptop Desktop Game Console
SomnAmbulist NVMe SSD 動作確認
それでは、いつものマシン、ThinkPad X1 Carbon 5thに取り付けて動作確認です。
一旦剥がしたラベルは、水平垂直に貼り直しています!
BIOSでの認識は「MTFDHBL256TDQ」。
なんとチップの形式がそのまま表示されました!
まぁ、Micronの刻印があるので当たり前のような気もしますが・・・ファームウェアーは?
OEMとかではなく、検査NG品とかが横流しされたものなのかもしれません(勝手な想像です)。
Windows11(22H2)をインストールしようとすると、2.5インチSATA版のSomnAmbulistと同様に「ドライブ0 パーティション1にWindowsをインストールすることができません」と表示され、先に進めなくなりました。
原因はMBRで初期化されているためで、先に進めるためにはGPTへの変換が必要です。
「Shift」+「F10」でWinPE窓を出して、DiskpartでGPTへ変換しました。
ちなみに「新加巻」は「新しいボリューム」という意味のようです。
Windows11のインストール完了後、CrystalDiskInfoを起動すると、いきなり賑やかな音が鳴り響きました!
温度警報です。
これはSSD自体が発報している警報ではなく、CrystalDiskInfoの温度警報のデフォルト設定が60℃に設定されているためですが、まだ大した仕事もしていないのに既に63℃とは、チョット心配です。
念のため、データを更新して温度を再確認すると60℃未満に下がっていましたが・・・
つづいて、CrystalDiskMarkです。
転送速度の公称値は、以下の通りパッケージに記載されています。
READ : 2600 MB/s
WRITE : 1600 MB/s
が・・・MicronのHPで確認すると、256GB版の公称値はもう少し低めです。
READ : 2000 MB/s
WRITE : 1000 MB/s
どう考えても、Micronの数値の方が正しいような気がするが・・・
エィっ!
Readの数値を見ると、やはりMicronの数値が正解でしょう。
それにしても、Writeの数値が300台とはおかしい・・・
もう1回実行してみましたが、やはり300台の数値しか出ません。
いくら何でもこの数値はないだろうと考えていると、最初にCrystalDiskInfoを実行した際、温度警報が出たのを思い出し、もしかして温度が問題かも?と考え、ログを採ってみると・・・
Samsung SSD980ほどではありませんが、けっこう高温になっています。
ただ、SSDからのWarningは発報していないようです(そもそも発報するのかどうか?わかりませんが・・・)。
ということで、Samsung SSD980の時と同様にヒートシンクを取り付けてみました。
SSD980の時はコントローラーとNANDそれぞれに1枚ずつ、合計2枚取り付けましたが、こちらはチップが1枚しかないので、当然1枚だけです。
ちなみにヒートシンクは0.5mm厚の銅板と0.5mm厚のサーマルシートの組合せです。
ヒートシンクを取り付けるため、ラベルは再度剥がしました。
この状態でCrystalDiskMarkを実行すると・・・
Writeが900台までUPしました!
これでRead/Writeとも、ほぼほぼMicronの公称値になりました!!
ヒートシンク取付前後の温度ログはこんな感じで、結果ー20℃以上の効果がありました。
やはり、Writeの数値は温度が影響していた可能性が高そうです。
いずれにしても、チョット物足りない性能ですが・・・
まとめ
派手なラベルデザインに惹かれて購入したSomnAmbulist NVMe SSDでしたが、性能の方はかなり控え目でした。まぁ、所詮は格安SSD。
もともと、それほど期待はしていなかったので、ショックはありません。
そんなことよりも、このデザインのカッコ良さ?に満足です!
ブリスターパックのパッケージに戻して飾っておきます(笑)
気になるのは、Micron製のチップが使われていたこと・・・
ていうか、やっぱりこれMicronのSSDそのものなんじゃないの???
思うところは色々ありますが、いつもの通り、深く追求するのはやめておきます!
今回は以上です。
コメント
こんにちは!新年あけましておめでとうございます、毎回楽しみに見ております。
これまた珍しい物を入手しましたねコントローラーとNANDをワンチップにして小型の機器に使われるものですね、これを標準的なSSDに使うのは珍しいです。
相変わらず変わった物を引く運の良さ?ですね、たしかキオクシアも似たのを出してたはずです。
NANDチャンネルが少ないのと小型に搭載する用途的にスピードがいらないのでSSDとしては物足りなく感じますがMicron純正の信頼性は安心に一役買うので全く悪くないと思います。
CGバリバリのハデハデデザインシールにワクワクする気持ちもとても分かります。
今年も大吉の運勢を使って大凶なSSDを引いてください!これからも楽しみにしています、お体にはお気をつけてマイペースで更新してくださいませ。
通りすがりさん、励まし?のコメントありがとうございます!
確かに信頼性/安定性の面では、Micron製チップは悪くないような気がしますね。
速度的にも、私のレベルではこれで不足することはないでしょう。
また、珍しいSSDを引いた時には記事にしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
こんにちは。
こんな面白いSSDがあるんですね。驚きました。
私もMicronのカタログに載っている同等の2230サイズのSSDが
欲しいですが、まず手に入らないでしょうね。笑
メガテンさん、こんにちは。
格安SSDは、楽しい発見いっぱいあって、ついつい次から次へと買ってしまいます(笑)
最近は価格高騰気味なので、少し控えていますが・・・
2230サイズは、ゲーム機用ですかね?
ゲーム機にはあまり詳しくないのですが、最近のゲーム機用SSDの高速化にはホント驚かされますね!
こんにちは。
2230サイズというのは、単純にこのカタログにそれしかないからです。
https://media-www.micron.com/-/media/client/global/documents/products/product-flyer/automotive_and_industrial_ssds_product_flyer.pdf
型番で検索して、売ってるところは簡単に見つかりましたが、高い高い。笑
https://www.mouser.jp/ProductDetail/Micron/MTFDHBK256TDP-1AT12AIYY?qs=Zz7%252BYVVL6bHDKtvfFNkQvQ%3D%3D
そういう意味でも、同じチップが載っているこのSSDは大当たりではないでしょうか。
私は有名メーカー製のOEM版 SSDを集めています。
メガテンさん
うわー、すごい値段ですね~
正規のルートで購入するとSomnAmbulistの10倍以上とは・・・
なんだか得した気分になってきました!
情報ありがとうございました!!
こんにちは。
SomnAmbulistのブランドがどれだけ信頼できるか調査中に気付いたんですが。
このSSDの台紙のNVMEに違和感を覚えませんか?普通はNVMeのような。
さらに…その二つ後の単語はシーが小文字…ということはシーの次の文字は…。
これ、ピーシーエルイーじゃないですかね。笑
どう思います?笑
メガテンさん、こんにちは。
ホントですね~気付きませんでした。
そもそも「SomnAmbulist」というメーカーロゴの真ん中が「A(大文字)」になっているのに違和感を感じていましたが、もしかすると、これらもメーカーロゴにならって意図的に変えているのかな?
メガテンさんのような鋭い人しか気付かないと思いますが・・・(笑)
日本からは128㎇しか買えなくなったみたいで、仕方なく注文してみた。
予想通りMicron MTFDHBL128TDPでした。どうせ外付けで使うので問題ない(笑)
おもしろい事に基板は違いまして、折ることで2242・2260サイズに出来る物でした。
あきちゃんさん、それはおもしろい基板ですね!
折れる基板タイプのSSDは、アリエクで売ってるのを見たことありますが、まったく知らないメーカー製でした。
2242サイズって結構割高なんで、Micronチップであれば、欲しい人にとってはお買い得かもしれませんね!