以前の記事でXrayDiskのNVMe SSD 256GB(スタンダード版?)について記録しましたが、今回はその「Pro」版について記録します。
もちろん、通常はスタンダード版よりPro版の方が価格は上なのですが、AliexpressのセールでPro版の方が安く販売されていたので、試しに購入してみました。
ちなみにスタンダード版?はSM2263XT+Micron 96L TLCの組合せでしたが、Pro版はどうなっているのでしょう??
楽しみです!
↓↓ 2024年購入品の記事はこちら ↓↓
XrayDisk 512GB Pro パッケージ確認
それでは、箱の外観からです。
中国からの発送なので、いつも通り箱は傷んでいますが、原型はとどめています(笑)
デザインはスタンダード版と全く同じで、裏面のシールで「Pro」であることが識別できます。
封印シールはしっかりと貼られていました。


開封しました!
中身もスタンダード版の同梱物とまったく同じでSSD本体の他にサーマルシートと「Cooling Sticker」の使用方法が印刷されたシールです。
「Cooling Sticker」とはブルーのサーマルシートのことで、印刷されている説明によるとCooling Stickerを貼る前にSSD本体のラベルを剥がせ!と記載されています(たぶん)。
本体ラベルを剥がすことを推奨?しているSSDはXrayDisk以外見たことがありません。

後で気付きましたが、SSD本体の下にネジが2本入っていました。

SSD本体の外観です。
片面実装で実装チップはラベルに隠れて見えません。
そして、スタンダード版にはあったシリアルナンバーの印字がありません・・・
格安SSDでは、SSD本体ラベルにシリアルナンバーがないパターンはよくある話なので、それほど驚くことではありませんが、チョット不安に感じます。

ちなみにラベルはペラペラのフツーな紙製ラベルです。

はい、指示通りにラベルを剥がしました(笑)
Maxio製コントローラーとNANDが2枚です。
Pro版なので、DRAMキャッシュとか期待していましたが・・・

コントローラーの拡大です。
「MAP1202A-F1C」でした。
Pro版のコントローラーがMAP1202Aとは、Maxioの地位ってそれなりなんだなぁ~
まぁ、所詮格安SSDの中でですが・・・

NANDには「NG07TAA1442256G」と刻印されています。
見たことのない文字の並びで、どんなNANDか?まったく見当がつきません。
最後にflash_idで調べてみましょう。

Xraydisk M2 NVMe SSD High Speed 1TB 2TB M.2 PCIe NVME Ssd Solid State Disk Hard Drive for Laptop&Desktop

XrayDisk 512GB Pro 動作確認
それでは、いつも通りThinkPad X1 Carbon 5thに取り付けて動作確認です。
ラベルは剥がしたままです。
Cooling Sticker(サーマルシート)は、貼り付けずに確認していきます。

BIOSでの認識状態の画像を撮影し忘れましたので、Windows11(22H2)インストール後のCrystalDiskInfoで確認です。
「XrayDisk 512GB SSD」となっており、「Pro」の文字はありません。
現物を確認しないとスタンダード版との区別は困難ですね。
箱にも本体ラベルにも記載がなかったシリアルナンバー(下位4桁をボカシています)ですが、最近よく見かける「0」つづきのナンバーになっており、ホントに管理されているのか?怪しく感じます。
温度はそれなりに動いているようですので、CrystalDiskMark実行時にログを採ってみましょう。

それでは、CrystalDiskMarkを実行します。
スタンダード版の時もそうでしたが、転送速度の公称値がよくわかりません。
Xraydisk Official Storeの販売ページによると以下の通り記載されていますが、512GB版も同じなのか?はっきりわかりません(たぶん違うと思うが・・・)。
Sequential Read Up to : 3200 MB/S
Sequential Write Up to : 2800 MB/S
あまり期待はせずに、実行します。
エィっ!!
あれっ、なんかいいぞ・・・
Readもなかなかの数値ですが、特にWriteの数値がとても良いですね!
SUNEAST SE900をはじめとする私が試したMaxio MAP1202A搭載SSDの中ではトップクラスの数値です。
さすがPro版!
しかし、何でだろう・・・

つづいてCrystalDiskMark実行時の温度ログを確認します。
CrystalDiskInfoには温度が一つしか表示されませんが、HWiNFO64には通常の「Drive Temperature」の他に「Drive Temperature 2」も表示されていたので、併せてグラフ化しました。
結果、Drive TemperatureがMax:66℃、Drive Temperature 2がMax:60℃と出ました。
他のSSDでは、Drive Temperature 2(たぶんコントローラーの温度)の方が高温になるのですが、なぜか逆転しています。
もしかして、センサーが逆になっているのかな?
いずれにしても、Max:60℃台という結果は、Maxio MAP1202Aでは妥当な数値でしょう。

最後にmaxio_nvme_fidでNANDの確認です。
結果は「Hynix 3dv7-176L TLC」と出ました!

まとめ
今回は「Pro」版ということで、何か高性能な部品が使用されているのでは?と期待して購入してみましたが、最近の格安SSDの定番になりつつあるMaxio MAP1202A搭載のフツーな構成でした。
しかし、CrystalDiskMarkの実行結果では、なかなか良い数値をたたき出しており、他と何が違うのかはわかりませんが、「Pro」を名乗るだけの性能はあるようです。
今回のように価格が安ければ購入を検討してもよいと思いますが、所詮は格安SSDですから、あまり過度な期待はしない方が無難でしょう。
今回は以上です。
コメント
アリエクのコメント画像を見ていたら、Pro版のコントローラーがSG2263に変更されている様です。
ちょっと調べたところPHISONのOEMみたいです。基板もE13とそっくりですしね。
これから買うのは躊躇されます。
あきちゃんさん、同じページを見ているかどうかわかりませんが、「HG2283」の刻印があるコントローラーを搭載している画像を確認しました。
コメントの日付がJan,2024となっているので、今買うとこのコントローラーになっているのかもしれませんね。
HG2283って使ったことがないのですが(と言うか初見です)、どうなんでしょうね?