一流メーカーの格安SSD?Crucial P3 1TBを買いました!

ページのアイキャッチ画像 ThinkPad X1 Carbon 6th
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今回は「Crucial P3 1TB(PCIe 3.0 NVMe)」の記録です。

「P3」は、言わずと知れた一流メーカー製SSDですが、格安SSDとあまり変わらない価格で販売されています。

そして、ネットの情報によると、Phison製コントローラーQLC NAND の組み合わせらしく、なんとなく格安SSDと同じ臭いがする(失礼)ので、気になっていました。

すでに「P3」のレビュー記事はネット上に溢れており、今さら目新しい内容はありませんが、たまにはまとも?なSSDも試してみないと評価基準のレベル感が狂ってしまいそうなので、備忘録を兼ねて記録しておきます。

なお、今回の購入目的は、いつもの「試用」ではなく、My ThinkPadの内の1台であるThinkPad X1 Carbon 6th(2号機)用として購入しました。
よって、いつものThinkPad X1 Carbon 5thではなく、6thを使用して動作確認を行います。

↓ P3 1TB(海外パッケージ、2024年3月購入分)の記事はこちら ↓

↓ P3 Plus の記事はこちら ↓

Crucial P3 1TB パッケージ確認

いつも通り、まずは箱の外観からです。
Crucialらしいデザインですが、直近で購入した「P5」の時までは、SSD本体の画像は印刷されていませんでした。
最近はすべて印刷されるようになったのでしょうか?

Crucial P3 1TB パッケージ外観(表)

裏側です。
以前の箱と比べると、こちらもデザインが変わっています。
以前は表側とデザインを統一したカラーリングでしたが、全面白色背景になっています。
ただし、記載されている内容自体は変わっていないようです。

Crucial P3 1TB パッケージ外観(裏)

参考までに以前購入したCrucial製SSDの箱はこんなデザインでした。

以前のCrucial製SSD パッケージ外観

製品情報は、箱の下側に貼られたラベル(兼封印シール)で識別できます。
今までに購入したCrucial製SSDは、ここに印刷されたシリアルナンバーとSSD本体ラベルに印刷されたシリアルナンバー、SSDに書き込まれたシリアルデータの3点がすべて一致していました。
今回もきっと一致していると思いますが、念のため、後で確認してみます。

Crucial P3 1TB 箱下部 封印シール

中身を取り出しました。
同梱物は、紙の説明書とネジが1個です。
説明書は以前のものとまったく同じ内容のようです(細かくは見ていませんが・・・)

Crucial P3 1TB パッケージ中身

ネジは袋などには入っておらず、トレーの凹み部分に転がっている状態でした。

Crucial P3 1TB SSD本体と同梱のネジ

SSD本体外観です。
片面実装で、表裏ともにラベルが貼られています。
チップが実装されていない裏面のラベルに印刷されたシリアルナンバーは箱のラベルに印刷されていた番号と一致しています。さすが一流メーカー Crucialです!
コントローラーはラベルに隠れて見えませんが、事前調査ではPhisonの「PS5021-E21」が搭載されているらしいです。
一流メーカーなので、勝手に仕様変更することはないと思いますが、いつも通り「Warranty Void」となるラベルを剥がして確認してみます。
しかし、よく見ると、裏面の2枚のラベルには、それぞれ「WARRANTY VOID IF REMOVED」と印刷されていますが、チップを隠している表面のラベルには、それがありません。
表面は剥がしてもOKなのだろうか・・・?

Crucial P3 1TB SSD本体外観
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で、ラベルを剥がしました!
やはり、Phisonのコントローラーが載っていました!
PS5021-E21-48」と刻印されており、色々なレビュー記事で見たものと同じでした!

Crucial P3 1TB SSD本体のラベルを剥がしたところ

拡大します。
NANDは、もちろんMicronで「2KC2D NY161」と刻印されています。
「NY161」は、176層 QLCですね!
これも他のレビューと同じです。

Crucial P3 1TB 実装チップ拡大

ちなみに、PCIe 4.0に対応した上位の「P3 Plus」も「PS5021-E21」と「NY161」の組み合わせになっているようです(「P3」は、PCIe 3.0)。

ThinkPad X1 Carbon 6th 2号機

冒頭に記載した通り、今回はいつものThinkPad X1 Carbon 5thではなく、X1 Carbon 6th(2号機)に取り付けて動作確認を行います。

当ブログ初登場ですので、一応、画像を載せて紹介しておきます。

以前の記事で紹介した、黒/銀ツートンカラーのX1 Carbon 6th(1号機)は、i5-8250U+8GBメモリのおとなし目のスペックですが、2号機は・・・
 ・i5-8350U
 ・16GBメモリ
 ・タッチパネル
 ・IRカメラ(顔認証用)
 ・LTE(Fibocom L860-GL)

と、CPUこそ i5 ですが、なかなかデラックスな仕様です。

ThinkPad X1 Carbon 6th(2号機) 外観

このマシンは「画面表示されない」という理由で格安で入手したものですが、LCDパネル側のコネクタを抜き挿しするだけで復旧したラッキーなジャンクマシンです。
まぁ、「抜き挿しするだけ」と言っても、このマシンのLCDベゼルは両面テープで天板とLCDパネルにベッタリと貼り付けられているので、コネクタへのアクセスは結構面倒でした。

超簡単ですが、本題ではないのでマシンの紹介は以上です。

Crucial P3 1TB ThinkPad X1 Carbon 6th(2号機) 取付状態

 1号機の記事はこちら:X1 Carbon 6th 液晶パネル FHD→WQHD化(交換)

Crucial P3 1TB 動作確認

いつもの動作確認では Windows10(21H2)をインストールするのですが、今回は取り付け後、そのままフツーに使用するため、最初からWindows11(22H2)をインストールしました。
いつもとマシンが違うので、動作確認の時だけでもOSをWin10で合わそうか?とも考えましたが、2回もインストールするのは面倒なのでやめました(手抜きでスミマセン)。

それでは、いつも通りの順番で確認していきます。
まずは、BIOSでの認識状態です。
CT1000P3SSD8」は、このSSDの正式な型番(P/N)ですね。

Crucial P3 1TB ThinkPad X1 Carbon 6th(2号機) BIOS認識状態

Win11をインストールしたら、早速CrystalDiskInfoです。
やはり、シリアルナンバーは、箱のラベル、SSD本体ラベルと一致していました!
何度も繰り返しになりますが、さすが一流メーカー Crucialです!
「PS5021-E21」自体は、PCIe 4.0対応のコントローラーらしいのですが、対応転送モードは「PCIe 3.0(×4)」となっています。
あと、温度は動いていますので、センサーは仕事をしているようです。

Crucial P3 1TB CrystalDiskInfo 実行結果
クリックで拡大

それでは、お楽しみのCrystalDiskMarkです。
CrucialのHPによると「P3」1TBのスペックは、以下のとおりです。

 ・シーケンシャル読込:3,500 MB/秒
 ・シーケンシャル書込:3,000 MB/秒

結果は・・・

ほぼほぼ公称値と一致する結果となりました。
公称値とかけ離れた結果となる格安SSDとは一線を画します。
さすが、安定の一流メーカーです(何回言うねん!)

Crucial P3 1TB CrystalDiskMark 実行結果(ノーマル)

次にCrystalDiskMark実行時の温度ログですが、今回はHWiNFO64で2種類のデータを抽出してグラフ化してみました。
ブルーの線(Drive Temperature)は、CrystalDiskInfoの温度欄に表示されている数値です。
そして、オレンジの線(Drive Temperature2)は、コントローラーの温度(らしい)で、HWiNFO64では見えますが、CrystalDiskInfoでは見えません(たぶん・・・)
SSDの動作状況に対して、ブルーの線は動きが鈍いですが、オレンジの線はかなり敏感に動いています。
Max 75℃は高いような気もしますが、コントローラーの温度としては許容範囲でしょう(きっと・・・)。

Crucial P3 1TB CrystalDiskMark実行時の温度ログ

つづいて「phison_nvme_flash_id2」を実行して、NANDを確認します。
今回はいつもと違って身元?がハッキリしていますので不要かもしれませんが、いつもの流れで記録しておきます。

結果は・・・間違いなく、Micron 176層 QLCでした!

Crucial P3 1TB Phison_nvme_flash_id2 実行結果

おまけソフト「Storage Executive」でどうなる?

最後にCrucial SSD用のおまけソフト「Storage Executive」をインストールして、再度CrystalDiskMarkを実行してみます。

「Storage Executive」については「P5」の記事で(とっても簡単に)紹介していますので、ここでは割愛しますが、赤枠で囲んだ「Momentum Cache」と「オーバープロビジョニング」の機能を有効にすると、CrystalDiskMarkのスコアがとんでもなくアップしました。

 リンク:ThinkPad X13にCrucial P5 SSDを取り付け!

Crucial Strage Excutive トップ画面

ただ残念ながら、私自身がこの仕組み(トリック?)を理解していませんので(理解する気がない!)、このスコアアップがどんな場面で効果を発揮し体感できるのか?はわかりません。

そして、結果は・・・

「P5」の時ほどではありませんが、「P3」も大きくスコアがアップしました!
この差が実質的に役立つのかどうか?私にはわかりませんが、とりあえずスコアがアップしたことを喜びましょう(笑)

Crucial P3 1TB CrystalDiskMark 実行結果(Strage Excutive実行後)

まとめ

ネットの情報で「P3」がPhison製コントローラー+QLCの組み合わせということを知り、いつもの格安SSDと同じ臭いがしたので、実際に購入して色々確認してみましたが、やはりCrucialは一流メーカーでした。

上位グレードとの性能差は当然あると思いますが、一流メーカーの製品として、やるべきことをキッチリやっています。

当然ですが、大切なシステムやデータを扱う場合には、一流メーカーのSSDを使うべきですね!

とは言え、格安SSDには、また別の魅力や楽しみがあるので、やめられません。
今後も色々試していきたいと思います!

最後に「P3」が格安SSDと同じ臭いがするなどと大変失礼なことを想像して、誠に申し訳ありませでした。
平にご容赦ください。

固い締めになってしまいましたが、今回は以上です。

   

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