今回は、PUSKILLの256GB NVMe SSDについて記録します。
最近は格安品を含め、SSD全体の価格が高騰していいるため、購買意欲の湧く格安SSDがなかなか見当たりません・・・
このPUSKILL SSDも決して格安とは言えない価格でしたが、AliExpressのセール特価でそこそこの価格だったので購入してみました。
いつものとおり価格優先の選定ですが、以前、このメーカーのDDR4メモリーを購入し、特に問題なく使用できていたので、リスクは少ないかも・・・とのイメージがあったことも選定要素となりました。
ちなみにAliExpressの販売ページには、コントローラーとして「SMI SM2263XT」が搭載された写真が掲載(文字での記載はない)されており、NANDは「TLC」と商品説明に記載されています。
さて、実際はどうでしょうか?
PUSKILL NVMe 256GB パッケージ確認
まずは、送られてきた外側の梱包を開けたところです。
今回も中国からの発送ですので、ボコボコ状態を覚悟していましたが、めずらしく原形を保った状態で届きました。
SSDのパッケージをプチプチ袋に入れて、さらに外側を段ボール製の小箱でガードする厳重な梱包が効いたのでしょう。

箱の表側です。
牙をもった動物?の横顔が背景に描かれた疾走感のあるデザインです。
最初はドラゴンの横顔かと思いましたが、箱の隅にトラの絵があるので、もしかしたらドラゴンではなく、トラなのかもしれません。
いずれにしても、あまりカッコ良いとは思いませんが・・・

裏側です。
英語表記ですが、各単語の文字間隔や改行位置が何だか不自然です。
Made in Chinaで、一応、3年保証が付いています。
この箱の中に入っているSSDの容量はどこで識別するのか?探してみると、裏側中段に貼り付けられた白いシールにとても小さく印字されていました。
これはわかりにくい・・・

どうでもいいことですが、箱の下側に貼り付けられている「QC Pass」と印刷された封印シール?は、最初から半分剥がれていました・・・(意図的に剥がしたというより、圧着が不足していたのか?貼り付いていた形跡がありません)
ただ、上側の開け口にはシールがないので(開け放題!)、そもそも封印を目的としたシールではないのかもしれません。

そして開け放題の上側の開け口から中身を取り出しました!
中身はプラケースに入ったSSD本体のみで、読まない紙やネジ類は一切ありません。

SSD本体外観です。
表面は箱と同様、黒地に牙をもった動物?が描かれたされたデザインとなっていますが、単なるラベルではなく、厚みのあるヒートシンクになっています!
材質はアルミでしょう。
このヒートシンクについては、AliExpressの販売ページでも特にアピールしていなかったので、チョット驚きました。
裏面には、SSDの容量やシリアルナンバー等が印刷されたラベルが貼り付けられています。

横から見た画像です。
ヒートシンクはサーマルシートのようなものでSSD本体に貼り付けられています。
これはなかなか効果がありそうだなぁ~と感心しましたが・・・よく見るとチップとの間にスキマがあり、密着していないようです。
効果半減ですね(笑)

ヒートシンクを剥がしました!
コントローラーはAliExpress販売ページの画像とおり、SMIの「SM2263XT」でした。
そして「SK hynix」の刻印があるNANDが1個です。
ちなみにサーマルシートは「粘着」と言うより「接着」に近いタイプで結構強力に貼り付いていました。
無理に力を加えるとヒートシンクが曲がってしまうので、時間を掛けて慎重に剥がしました。

SM2263XTの拡大です。
シルバーのチップは高級感があります。

NANDの拡大です。
SK hynixの文字の下には「H25T1TC48C X588 236Y」と刻印されています。
AliExpressの商品説明とおりTLCなのでしょうか?
最後に「smi_nvme_flash_id」で調べてみます。

剥がしたヒートシンクのサーマルシート表面を見るとコントローラーとの接触跡はシッカリと付いていますが、やはりスキマの見えたNANDの方はほんの少ししか接触していなかったようです。
チップの厚み(高さ)の差が影響しているのでしょう。
確実に接触させるためには、チップの高さに合わせてヒートシンクを曲げるぐらいの覚悟で圧着する必要がありそうです。
まぁ、コントローラーさえ冷えれば十分なのかもしれませんが・・・

PUSKILL SSD M.2 NVMe 1TB 512GB 256GB 128GB PCIe M2 2280 Hard Disk Internal Solid State Drive Disk for Laptop Desktop

テストマシン:ThinkPad X1 Carbon 6th(3号機)
今まではNVMe SSDの動作確認にThinkPad X1 Carbon 5thを使用していましたが、今回から6thに変更します。
6thはCore i 第8世代とチョット古いマシンですが、今でも結構人気なようで、SSDを換装する人も多いだろうとの想定で選定しました。
という訳で、恒例のマシン紹介です!(興味ない方は飛ばしてください)
過去、当ブログの記事には2台のThinkPad X1 Carbon 6thが登場しましたが、今回のテストマシンはそれらとはまた別のマシンになります。
3台目に登場するマシンなので「3号機」としておきます。

マシンタイプは「20KGS9JB0K」で、不動品(ジャンク)を修理したマシンです。
カタログ上のスペックは「Core i5-8350U」のはずですが、修理完了して確認すると、なぜか「Core i7-8650U」が載っていました・・・
20KGS9JB0K の主なスペック
・Core i5-8350U(のはずだが、なぜか Core i7-8650U)
・16GBメモリ
・FHD(1920×1080) タッチパネル仕様
・IRカメラ(顔認証用)
CPUはシステムボード直付けなので、システムボードごと交換したと思われるのですが、単に交換しただけでなく、律儀にECを書き換えてマシンタイプ、シリアルナンバーをもとのデータ(i5-8350Uのデータ)に戻してあります。
前オーナーは、なぜこんな手の込んだことをしたのか?チョット気持ち悪い感じもありますが、アップグレードされているので、「ラッキー!」と考えることにしました。

以上でマシン紹介を終わります!
↓ マシンタイプ、シリアルナンバー等の書換方法はコチラ ↓
PUSKILL NVMe 256GB 動作確認
それでは、本題の動作確認を行います。
ThinkPad X1 Carbon 6th 3号機に取り付けた状態です。
もちろん、剥がしたアルミ製ヒートシンクは貼り付けなおしています。

BIOSでの認識は「PUSKILL SSD 256GB」となっています。
格安SSDらしく?メーカー名と容量だけの名称で形式らしきものはありません。
もしかしたら、PUSKILLのNVMe SSDには、これ以外のラインナップはないのかもしれません(あるかもしれません)。

テストマシン変更に合わせて、今回からWindows11は22H2から23H2に変更しました。
インストールが完了したら、まずはCrystalDiskInfoです。
毎度のことながら、やはりシリアルナンバー(「*」で隠しています)はSSD本体ラベルのナンバーとは異なります。
そして、温度は38℃から全く動きが見られないので、固定のようです。
せっかく立派なヒートシンクが付いているのに効果を確認することができず、勿体ない感じがします。

つづいて、CrystalDiskMarkで転送速度の確認です。
公称値ですが、AliExpressの販売ページには代表値?として
READ :Up to 3000 MB/s
WRITE:Up to 2500 MB/s
と記載されていますが、256GB版はもっと低いようで、同ページの「TEST DATA」によると256GB版のCrystalDiskMarkの結果として、以下のスクリーンショットが掲載されています。
READ(SEQ1M Q8T1) :2510 MB/s
WRITE(SEQ1M Q8T1):1162 MB/s
さて、結果は・・・
READは、ほぼTEST DATA通りの数値ですが、WRITEは5割増しの数値となっています。
まぁ、そもそも格安SSDの公称値など当てにしていないので、特に驚くようなことはありません。
念のため、過去に試用したSM2263XT搭載の格安SSDと比較してみると、おおよそ平均的な数値だと思います。

CrystalDiskMark実行時の温度については、一応、HWiNFO64でログを採ってみましたが、やはり38℃固定のようなので、いつものグラフは割愛します!
最後に「smi_nvme_flash_id」でNANDの確認です。
結果、「Hynix 3dv7-176L TLC」と出ました!
商品説明に嘘偽りはありませんでした!!

まとめ
決して格安とは言えない価格でしたが、その時点で最安だったという理由で購入したPUSKILL NVMe SSD。
可もなく不可もなく、というあまり印象には残らないSSDでした。
ただ、特に大きな欠点も見当たらなかったので、格安SSDとしては合格?なのかもしれません。
残念だったのは、せっかく立派なアルミ製ヒートシンクが装着されているにもかかわらず、温度センサーの数値が固定で、その効果が確認できなかったことです。
まぁ、メーカー側も特にこのヒートシンクをアピールしている訳ではないので「おまけ」として考えれば、ありがたいおまけと言えるでしょう(個人の見解です)。
いずれにせよ、格安SSDが「格安」とは言えない価格になってしまっている昨今、わざわざこのようなSSDを購入するメリットは見当たりませんが、懲りずに今後も(細々と)記録していきたいと思います!
今回は以上です。
コメント
楽天最安値 ノーブランド品 1、800円のTWSC TP256A Controller : MAP1202 、NAND : Hynix 3dv7-176L TLCの方が速度は早いですね。
寝室用のPCでCドライブとしてしばらく使っていますが安定して使えています。
マッシーさん
TP256Aって、初めて知りました。
楽天見てみましたが、今は販売されていないようですね?
フリマサイトで販売されていたのは確認できました。
やはり、CDMの数値だけ見ると、SM2263XTは見劣りしますね!
ちょうべい さん
合同会社ケーアールコーポレーションの2店舗で販売されています。
型名の表記はありません。ノンブランド品の表記で快適アイテム生活1,800円と
KR DIRECT 2、480円です。
マッシーさん
掲載を確認しました!
なるほど、ここでノンブランドとして販売されているものがTWSC TP256Aなんですね!
TWSC社をググってみると、深セン徳明利科技有限公司という会社らしいですね。
製品ラインナップを見てみると、確かにTPxxxAという形式のSSDがありました(xxxは容量)。
PCIe Gen3x4のラインナップとして、コンロトーラーMAP1202のTPxxxAの他にSMI2263XTのTPxxxCがあるようです。
勉強になりました!
情報ありがとうございます!!
マッシーさん
早速、快適アイテム生活でポチらせていただきました!
サマーセールにてPUSKILL 2.5SATA 512GBを買いました。
不良ブロック数1727で、しかもFid見るとIntel QLC 1Tb Die✕6でした。
それでもH2testwは異常なしですけどね。(GPT+NTFSで)
Xrey Disk 480GB・Goldenfir 512GBはIntel QLCでも不良ブロック300台でした。
NAND価格高騰のあおりで、SATA低容量品のNAND品質は低下している様です。
あきちゃんさん、こんにちは。
不良1700台は、ちょっと常識を外れていますね・・・
こんな話を聞くとしばらくPUSKILL SATAは買えませんね~