今回は、AliExpressのセールで購入した「KingSpec」のM.2 NVMe SSD 「NX Series」 256GBの試用記録です。
このNXシリーズ、このクラスのSSDとしては、あまり割安感のない価格で販売されています(そもそも日本では、ほとんど販売されているのを見かけませんが・・・)
ちなみに、Amazonでは256GB版が約4,000円(2022/12/20時点)となっています。
一方、AliExpressでは、わりとフツー?な価格設定で販売されており、256GB版を約3,000円で購入できました!
それでは、早速確認していきます。
↓ エントリーモデルの KingSpec NE シリーズ はコチラ ↓
外観確認!
まずは、パッケージからです。
中国からの発送だったので、多少潰れていますが、ほぼ原型を保っています(笑)
箱には封印シールようなものはなく、未開封品かどうか?はわかりません・・・
デザインはすべて英語表記で、「256GB」の容量を識別するためのシールは貼ってありますが、これが「NX Series」であることを識別できるような記載はなく、裏側の小窓から見えるSSD本体ラベルで識別するようになっています。
KingSpecのNVMe SSDには、今回のNXシリーズの他にもいくつかシリーズがありますが、この箱のデザインは他のシリーズと共通ではないか?思われます(たぶんです)。
中身を取り出しました!
取説等の紙類はなく、SSD本体とネジが1本同梱されています。
SSD本体外観です。
チップが実装されていない裏側?のラベルが箱の小窓から見えていたラベルです。
形式(P/N)は「NX-256」となっています。
表側の「NX SERIES」と印刷された青いラベルは「Heat Spreader Label」、いわゆるヒートシンクになっているようで、KingSpec HPの説明によれば、温度を約20%低下させることができるそうです。
リンク:PCle 3.0 NX Series SSD 2280 – KingSpec
Heat Spreader Labelを横から見ると、ラベルの裏側にサーマルシートのようなものが貼り付けられています。
また表面のラベル自体も単なる紙ではないようで、それぞれ0.5mmぐらい(目測です)の厚みがあります。
後で、このラベルの効果も検証してみたいと思います。
で、ラベルを剥がしました!
MaxioのコントローラーとNANDが4個実装されています。
拡大です。
コントローラーは「MAP1202A-F1C」で、SUNEASTのNVMe SSD SE900(512GB)に実装されていたものと同じです。
リンク:SUNEAST SE900 NVG3-512GB/256GB
NANDには「H25BFT8A1B5R」と「HGCC08CE401L1」2行刻印されていますが、字体が異なるので、それぞれ別のタイミングで刻印されたのではないか?と想像します。
このNANDの正体は、後で調べることにします。
ちなみに下段の画像は、剥がした「Heat Spreader Label」の裏側です。
見た目は、サーマルシートというより、布テープ(ガムテープ)に近いような気がしますが・・・
動作確認!!
NVMe SSDの動作確認は、ThinkPad X1 Carbon 5thです。
ラベルを剥がした状態で取り付け完了です。
BIOSでの認識は「NX-256」とメーカー名なしのシンプルな名称です。
Windows10(21H2)をインストール後、まずはCrystalDiskInfoです。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)をSSD本体裏側のラベルに印刷されていたナンバーと比較すると・・・
全部で13桁あり、頭から9桁目までは両者一致しているのですが、末尾4桁が違います・・・
それぞれがまったく違うパターンは今まで何度も見ましたが、微妙に違うパターンは初めて見ました。
ナンバーを合わせているつもりがズレてしまったということでしょうか・・・
で、それに気づかず、そのまま出荷??
もしホントにそうであれば、メーカー的には最悪なパターンだと思いますが・・・
では、気を取り直してCrystalDiskMarkです。
転送速度の公称値は・・・不明です。
KingSpec社のHPを見ても、数値が一貫しておらず、どれがホントか?よくわかりません。
また、Amazonの商品説明に載っている数値もまたKingSpec社 HPの数値と異なっています・・・
まぁ、実際に測ってみればわかるでしょう。
ということで、エィッ!
なるほど、やはり同じMAP1202を搭載したSUNEAST SE900とよく似た結果になりました。
まぁ、約3,000円だったので文句は言いませんが、これが4,000円超だったら、ちょっとガッカリです。
CrystalDiskMark実行時の温度も、SUNEAST SE900とよく似た結果ですが、NX-256の方がセンサーの感度が悪いような気がします。
つづいて、maxio_nvme_fidでNANDの確認です。
結果、コントローラーはMaxioの「MP1202」、NANDは「Hynix 3dv6-128L TLC」と出ました。
過去の記録を見返すと、確かに「HGCC」で始まる13桁の刻印のあるNANDは、すべて※「Hynix 3dv6-128L TLC」でした。
※Fanxiang S101、EDILOCA EN605が該当
リンク①:Fanxiang S101 SSD試用記録 YEESTOR?
リンク②:EDILOCA ES106 2.5インチSATA SSDを買った!
Heat Spreader Labelの効果確認!
最後に温度を約20%低下させることができるらしい・・・「Heat Spreader Label」の効果を確認すべく、剥がしたラベルを貼り直し、再度CrystalDiskMark実行時の温度を確認してみます。
ボトムカバーを開けて、ラベルを貼り直しました!
そして、結果は・・・
確かに温度は下がっていますが、その差はたった1℃です!
何を基準に20%なのか?よくわかりません。
それよりも、計測時間のトータルが約26秒(約10%)短くなっていることに(後で)気付きました!
これって冷却の効果なのでしょうか?
ただ、CrystalDiskMarkのスコアには、ほとんど変化がないので、偶然かもしれません??
まぁ、もう一度テストするほど興味は湧いてこないので、これにて効果確認は終了!
まとめ
KingSpec NXシリーズは、Amazonなどの日本国内のサイトでは、強気な価格で販売されているため、実はチョット期待していたのですが、結果、ごくフツーの性能で、私が購入した3,000円ぐらいが妥当な価格ではないかと感じました。
アピールポイントの一つである「Heat Spreader Label」は、「ないよりマシ」程度の微妙な結果でしたが、そもそも温度センサーの数値が正しいのか?も怪しいので、これだけで結論を出すのはやめておきます。
いずれにせよ、同じコントローラーを搭載するSUNEAST SE900と同じぐらいの価格でなければ、敢えて購入する理由はないような気がします・・・
あまり盛り上がらない内容になってしまいましたが、今回は以上です。
次回のSSD記録もAliExpressのセールで購入したものをアップする予定です。
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