前回記事でAmazonで購入した2.5インチSATA SSD「EDILOCA ES106」について記録しましたが、今回試用した「Fanxiang S101」もAmazonでほぼ同価格で販売されていたSSDで、EDILOCA同様、まったく知らないメーカーでした。
よって性能については、あまり期待していませんが(失礼)、それ以外で何かおもしろいことがあれば・・・と期待?して購入してみました。
ちなみにAmazonサイトでは、128GB/250GB/256GB/500GB/512GB/1TB/2TBの7種類が販売されていますが、今回購入したのは256GBです。
では早速、いつもの流れで記録していきます。
Fanxiang S101 開封確認
まずはパッケージ外観です。
「くしゃくしゃ」まではいきませんが、そこそこ傷んでいました。
表記はすべて英語ですが、Fanxiangは中国深圳の会社のようです。
もちろん「Made in China」です。
裏側にある切り欠きが、前回記事にした「EDILOCA」のパッケージに似ています。
気になったので、FanxiangとEDILOCAを並べてみると・・・ほとんど同じです!
ただ、切り欠きの位置的には、バーコードやシリアルナンバーが見えるようになっているEDILOCAの方がハマっているような気がします。
試しにEDILOCAでは「サーバーが見つかりません。」となったQRコードのアドレスに接続すると、こちらはFanxiangのサイトに繋がりました!
ただし、S101の120GB/240GB/480GB版は掲載されていますが、256GBは掲載されていません。
HPの更新が追い付いていないのでしょうか?
Fanxiang HPリンク:2.5 inch SATA III Internal SSD Solid State Drive
開封しました!
なんと、SSD本体を載せているトレーもEDILOCAのものと同じです!!
ちなみEDILOCAには同梱されていた読まない?説明書は入っていませんでした。
SSD裏側です。
シリアルナンバーはボカシていますが、EDILOCAのナンバーの配列ととてもよく似ています。
製造工場が同じとか?何か共通点があるのでしょうか?
SSD本体を並べてみると・・・やはりそっくりです!
「Warranty Void」の封印シールの比較です。
Fanxiangの方には「FANXIANG」の文字が印刷されていますが、まったく同じシールです。
もしかしてSSDの中身も同じか?と疑ってしまいます。
ということで、フタを開けて中身を確認してみました!
筐体の構造・材質ともにEDILOCAと同じで、わりと簡単に開きました。
基板の表裏です。
NANDは表裏に合計4個実装されています。
んっ??、コントローラーに見慣れない「Y」のロゴマークが印刷されています。
拡大です。
型番は「YS9082HC」と刻印されています。
ググってみると・・・「YEESTOR(イースター?)」という中国の会社のコントローラーのようです。
私は初見ですが、有名なコントローラーなのでしょうか??
YEESTOR HPリンク:SATA3.2 SSD Controller — YS9082HT/YS9082HP/YS9082HC
しかし、ここまでの流れから考えると、コントローラーはEDILOCAと同じ「SM2259XT」かな?と思っていましたが、見事に期待を裏切ってくれました!
これは楽しみになってきました!!
それと、NANDには「HGCC06BF421L1」と刻印されていますが、当然ググってもわかりません。
で、調べたところ、YEESTER用のflash_id Utilityが見つかったので、最後にこれを実行して調べてみます。
いつものX240で動作確認
動作確認はいつも通り、ジャンクThinkPad X240(i3)+Windows10(21H2)で行いました。
まずはBIOSでの認識状態です。
「Fanxiang S101 256GB」でした。
画像は割愛しますが、Win10のデバイスマネージャーでも同様の名称で認識されています。
CrystalDiskInfoです。
シリアルナンバーは「*」で隠していますが、SSD本体ラベルに印字されていたシリアルナンバーとはまったく違います。
また、「初期不良ブロック数」の値が『138』と大きいのが少々気になります。
そして温度は45℃から動きません・・・固定なのでしょうか?
では、CrystalDiskMarkです!
転送速度については、メーカーHPに256GBが掲載されていないので、ハッキリわかりませんが、Amazonの商品説明欄によると・・・
最大読み取り速度500Mb/秒、最大書き込み速度400Mb/s ※注
となっています。
250GB版の最大読み取り速度最大550MB/秒、最大書き込み速度最大450MB/秒より低くなっているのは、中身が違うのでしょうか?
※注:販売サイトによっては、550MB/秒となっていたりします・・・よくわかりません。
結果は・・・
特筆することはありませんが、Amazonの商品説明欄の数値はクリアしており、まぁフツーな感じでしょうか?
ただし、温度が変です・・・
固定値ではないようですが、感度がとても鈍いです。
絶対値自体が正確かどうかも怪しいので、あまり信用しない方がよさそうです。
最後にNANDを調べてみました。
使用したUtilityはYEESTOR製コントローラー用のflash_idで、実行ファイルは「sg_flash_id」です。
余談ですが実行ファイルの頭の「sg」は「SiliconGo」の略のようで(たぶん)、そもそもYEESTOR社はSiliconGo社の関連会社のようです(おそらく)。
結果、なぜかControllerは「ー」となっています。
そしてNANDは「Hynix 3dv6-128L TLC」と出ました!
前回のEDILOCAは「QLC」と出ましたが、こちらはまだ「TLC」でした。
まとめ
冒頭に記載した通り、今回のFanxiang S101については、SSD自体の性能とは別に「何かおもしろいことがあれば・・・」と期待して購入してみました。
結果、転送速度はフツーでしたが、自身初見のYEESTOR製コントローラーを搭載しており、ある意味期待に応えてくれました!
だたし「だからおススメ」という訳ではありません・・・
あと、同じFanxiang S101でも256GB版より250GB版の方が転送速度が高くなっているのは、コントローラーが違うのかもしれません。
機会があれば、250GB版も試してみようと思います(試さないかな?)。
今回は以上です。
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KLEVV N400 120GB SSDを分解してNANDを確認
コメント
いつも楽しみに見ております、M.2と比べ部品点数が多くなる2.5インチのSSDは基本徹底的にコストカットされているので遅い上に信頼性や耐久性が無いので自分では買いたくないのですがこうやって分解&チップ分析が非常に面白いです。無名な怪しいメーカーだと中身は没個性で似たり寄ったりだと思いきや結構色んなコントローラーやNAND使ってるんですね、これからも怪しいSSD分解お願いします。
いつも閲覧していただき、ありがとうございます。SATAの性能はすでに頭打ちなので、性能にはあまり期待せず、また違ったところに何か発見がないか?と思いながら、分解して楽しんでいます。今後も共有していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。