今回は、Yahoo!ショッピングで MONSTER STORAGE の 2.5インチSATA SSD 「MS950(256GB)」 を購入したので記録します。
MOSTER STORAGEは、今まで気にしたことがなく、予備知識ゼロのメーカー?でしたが、「新発売数量限定セール」とやらで格安!かつ、わりと見栄えのよい商品説明ページだったので、事前調査なしに思わずポチッてしまいました(いつもたいして調べませんが・・・笑)。
それでは、いつもの流れで記録していきます!
MS950 256GB パッケージ確認
まずは箱の外観です。
全体的に艶消しの印刷ですが表面の「MS950」の文字とその背景(なぜか?M.2 2280 SSDの形になった黒い部分)だけテカリがあります。
シールではなく直接印刷されているようですが、シールのように浮き上がって見えて、よく目立ちます。
シールになっているのは、表面右下の「256GB」と裏面右上の商品バーコードです。
封印シールはシッカリと貼られています。
もちろん?「Made in China」です。
全体的な雰囲気が何となくSUNEAST SE900(画像はNVMe版ですが・・・)のデザインに似ていると感じたので、比較してみました。
箱の大きさは違いますが、似ていると思いませんか?
特に左上の「あんしん3年保証」のロゴマークはまったく同じです。
メーカーが違うのに、こんな事ってあるのでしょうか?
続いて裏面の比較です。
各項目のレイアウトは違いますが、こちらもなんだか似ています。
「保証書」の部分を拡大しました。
改行位置を含め、文言の内容がまったく同じです。
これは何かある・・・
ちなみに裏面右上に記載されている会社名は、以前記事にした「HIKESEMI E100」の箱に貼られていた販売代理店保証シールに記載の会社と同じです。
やはり、何かある・・・
開封しました!
中身は、SSD本体と取扱説明書(兼保証書)です。
SSD本体の外観です。
ラベルの背景に印刷された黒いチェッカープレートが金属感を出していますが、筐体はプラスチック製です。
そして、この筐体はSUNEAST SE900と同じです・・・
つまり、内部確認のため分解する(蓋を開ける)際、筐体の破壊がともなうデザインで、先日、同じ筐体が使用されたSE800 Lite分解時は、勢い余って出血してしまいました(痛かった~)。
という訳で、今回は最初から分解は諦め、隙間から内部を確認する作戦(手抜き)としました。
下の画像の状態までは破壊することなく開くので、この隙間から確認します。
隙間からの画像です。
基板上にはMaxioのチップ(基板左側)とNANDが1個(右側)実装されています。
Maxioチップ(コントローラー)の拡大です。
「MAS1102B-B1C」の刻印が確認できました。
NANDの拡大です。
刻印は「YMC3G002Tb64CA1C0」です。
先日、あきちゃんさんからいただいたコメントによると「G-Storategy 512GB」に載っていたNANDがYMTC製の「YMC4G0W3TbG3EA1C0」だったとのことですが、この型番とよく似ています。
これもYMTC製のチップかもしれません?
あと、基板裏側にもNANDが実装されているかもしれませんが、裏側は見えないので、あとでjm_idで確認してみます。
以上、隙間からの確認でしたが、内部確認はここまでです。
MS950 256GB 動作確認
それでは、いつも通り、ThinkPad X240(i3)に取り付けて動作を確認します。
BIOSでの認識は「MS95025ST-256GB」でした。
箱の裏面に貼られていた商品バーコードに印字されていた型番そのままで、しっかりと識別できます。
Windows10(21H2)インストール後、CrystalDiskInfoで確認です。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)は、本体ラベルのものと一致しています。
ファームウェア 「HS14752」が他のSSDと同じでないか?確認してみましたが、違うようです。
「A9:不良ブロック数」が「10002」と意味不明な数値となっていますが、MaxioコントローラーのSSDはいつも変な数値です。
温度については、動きがありそうなので、CrystalDiskMark実行時にログを採ってみます。
それでは、CrystalDiskMarkを実行します。
MS950 256GB版のメーカー公称値は以下の通りです。
最高読込速度:560 MB/s
最高書込速度:477 MB/s
書込速度が半端な数値になっているのがチョット気になりますが、深く考えないことにします。
結果は・・・
公称値はキッチリとクリアです。
全体的にはMaxio MAS1102Bらしい?数値で、このコントローラーを搭載したSSDは、だいたいこれ位の数値で安定しています。
言い換えれば、どれを買っても大差ないような気がします(個人の見解です)。
つづいて、CrystalDiskMark実行時の温度ログです。
やはり、Maxioコントローラーらしい?グラフで、30℃台をウロウロする形です。
信用してよいのか?わかりません。
最後に、jm_idでNANDの確認です。
Yahoo!ショッピングの商品ページには「3D TLC NAND採用」と記載されていたので、YMTC製 TLCと予想しました。
さて結果は・・・
ハイっ、予想通り「YMTC 3dv3-128L TLC」と出ました!
(3dv3-12Lは予想していませんが・・・)
「512Gb/die 4Plane/die」となっているので、NANDは256GB×1個でしょう(たぶん)。
つまり、目視確認できなかった基板裏側にNANDは実装されていないと思われます。
そして、またまた「HIKVISION」の文字があります!?
パッケージ確認時、箱に印刷されていた会社のHP(の会社概要のページ)を見ると、
『2023年1月 Hiksemi 日本国内独占販売開始』
と記載されていたので、HIKESEMI(HIKVISION)と取り引きのある会社のようです。
そう言えば、たまに見る人さんからのコメントで「○○は大元はSUNEASTと同じ関連会社です」と教えていただいたのを思い出しました!
ここら辺の会社のSSDは、すべて同じような中身なのかもしれません・・・
まとめ
「MONSTER STORAGE」と「HIKSEMI(HIKVISON)」、そして「SUNEAST」と、これらメーカーのSSDには多くの共通点があり、格安SSDメーカーの構図の一端が垣間見えます。
まぁ、知っている人にとっては「何を今さら・・・」なのかもしれませんが・・・
本題のMS950(256GB)ですが、特に悪いところは見当たらず、(格安にしては)良いSSDだと思います。
が・・・これと言った特徴が見当たらず、「新発売」にしては、あまり新鮮味を感じないSSDでした(個人の見解です)。
今回の確認結果をまとめると、MS950はSUNEAST SE900のTLC NAND確約版といったところでしょうか?
あるいは、SUNEAST SE800 Lite や HIKESEMI E100のTLC NAND版とも言えるかな?
それでも、あえて特徴を絞り出すとしたら、ファームウェアが「May 17 2023」と、かなり新しいバージョンになっている点ですが、今後、他のSSDも追随して同じファームウェアに変わっていくかもしれません(すでに変わっているかもしれません)ので、決定的な特徴とは言い難いですね。
いつもの繰り返しになりますが、やっぱり最終的には価格でしょう!
間違いありません!!
今回は以上です。
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第1弾 :ThinkPad X240 SSD換装 KLEVV N400 120GB
KLEVV N400 120GB SSDを分解してNANDを確認
コメント
私もTLCと新発売セール価格に惹かれて512GBを買っちゃいました。さすがに今回は分解はしませんよ(笑)。なるほど4Die256GBチップなんですね。
この機種にはないみたいですが、同じくTLC採用を謳うSUNEAST SE900PLUSには2TBがあります。たぶん2TBのみ8Dieチップ使用なんでしょうね。あまり安くありませんし。
あきちゃんさん
やはり破壊をともなう分解はやめた方がいいですね。
今回のように隙間からの確認で十分だと思いますよ。