たてつづけになりますが、今回もまた格安SSDネタです。
最近記録したKigFastやSUNEAST、そして今回購入したHanye Q55もかなり低価格で販売されており、思わず試してみたくなりました。
KingFast 120GB SSDが激安だったので試してみた!
SUNEAST SE900 256GB!~Maxio MAS1102搭載~
特に激安なのが1TB版で、なんと6,000円台で販売されています。
円安の時期にもかかわらず、価格破壊的な激安SSDです。
ということで、今回は「Q55 256GB」を購入し、早速試用してみました!
(1TB版は個人的に使い道がないので、やめました・・・)
型式の「Q」からNANDに「QLC」が採用されているのでは?と想像しましたが、実際はどうなんでしょうか?
ちなみに、Hanye W400とN400はこちらからどうぞ↓
↓Hanye W400 128GB↓
↓Hanye N400 128GB↓
↓ Q60 256GBも追加しました ↓
Hanye Q55 パッケージ
まずは、パッケージ外観です。
デザインについては、先日試用したHanye N400とほぼ同じで、色が青から緑になっており、Western DigitalのWD Blue(青)とWD Green(緑)の関係のように、色的にも「やっぱりQLCかな?」と想像しました。
中身です。
日本語の取扱説明書は、基本的にN400と同じ内容で、製品仕様の欄が製品に合わせて変更されています。
N400とQ55の製品仕様欄を比較すると、N400 256GBのTBWが「150TB」でQ55 256GBは「80TB」と少なくなっており、「やっぱりQLCでしょう?」と確信に近づきました!
SSD本体です。
W400/N400と同様、オールアルミ製の筐体です。
裏側のラベルにシリアルナンバーが印刷されています。
中身確認!
では、恒例の中身確認です。
当然ながら筐体を開けると「Warranty Void」ですが、W400/N400と同様、封印シールはありません。
N400で追加されていたネジ(1本)はありました。
スキマにピックを突っ込むと、パカッと空きました!
基板を固定しているネジ3本を取り外して、基板を取り出します。
基板の表裏です。
コントローラーとNAND×2個の構成です。
チップを拡大すると・・・
コントローラーは、N400と同じ「SM2259XT」でした。
NANDには「S29F01T2ALCQK1」と刻印されていますが、いつものごとくググっても詳細不明です・・・
最後に「smi_flash_id_ata」で調べてみます。
参考までにQ55とN55の基板を並べるとこんな感じです。
よく似ていますが、当然同じではありません。
動作確認
今回もテスト機は、ジャンクThinkPad X240(i3)を使用しました。
まずは、BIOSでの認識状態です。
「Hanye-Q55-256GSY04」と表示されました。
当たり前ですが、SSD本体ラベルと取扱説明書の製品仕様欄に記載されている型番と同じです。
Windows10 Pro(21H2)のデバイスマネージャーです。
あまり必要ない画像ですが、慣例通り記録しておきます(すみません・・・)。
つづいて、CrystalDiskInfoです。
温度の数値は動いているので、温度センサーは機能しているようです。
シリアルナンバー(「*」で隠しています)は、SSD本体ラベルのものと一致しており、Goodです。
それでは、CrystalDiskMarkの一発勝負です。
製品仕様書によると、最大転送速度は520MB/sです。
エイっ!!
ランダムリード(RND4K Q32T1)が他の格安SSDより少し凹んでいるような気がしますが、全体的には悪くない結果です(フツーとも言う)。
一応、CrystalDiskMark実行時の温度ログも記録しておきます。
やはり、SM2259XTは(SM2258と比較して)あまり高温にはならないようです。
最後に「smi_flash_id_ata」でNANDの確認です!
結果は・・・
「Intel 144L QLC ~」と出ました!!
「Intel」の正規品か?は別として、やっぱりNANDは「QLC」で間違いなさそうです!(たぶん)
なるほどね。
まとめ
とにかく、このHanye Q55は激安ですね!
そして、激安で販売できる理由の主要因は、やはりQLC NANDの採用かもしれません。
ただ、決して「QLC」を悪者にしている訳ではなく、私自身もIntel製144層 QLCを採用したNVMe SSD「Intel 670p 1TB」をThinkPad T460Sでほぼ毎日使用しており、(今のところ)不具合は感じていません。
リンク:ThinkPad T460s SSD換装 Intel 670p 1TB
とにかく「高性能」が必要な仕事をしている方々は別として、私のような凡人にとっては、激安なSSDが選択できるのは、とてもありがたいことです。
円安等で世間は物価高騰中ですが、他にも激安SSDが出現しているようですので、今後、それらも試用してみたいと思います。
今回は以上です。
コメント
※Q55がQLCではなかった件(マジかよ)
調子に乗ってQ55 256GB買ってみたら上記の通りで驚きました。おみくじ化している?
NANDチップはYMTC SYMN09TC1B1AM6D 4個でした。これは「中吉」でしょうか。
v0.564a
Drive: 1(USB)
OS: 10.0 build 19045
Model: Hanye-Q55-256GSY04
Fw : HA02010B
Size : 244198 MB [256.1 GB]
From smart : [SMI2259XT] [V0823A0 00] [YMTC3]
Controller : SM2259XA bufferless
FlashID: 0x9b,0xc4,0x28,0x49,0x30,0x0,0x0,0x0 – YMTC 3dv4 TLC 16k 512Gb/CE 512Gb/die 4Plane/die
Channel: 2
CE : 2
TotDie : 4
Plane : 4
Die/Ce : 1
Ch map : 0x03
CE map : 0x05
Inter. : 2
First Fblock : 2
Total Fblock : 499
Total Hblock : 3816
Fblock Per Ce : 499
Fblock Per Die: 499
Original Spare Block Count : 32
Vendor Marked Bad Block : 0
Bad Block From Pretest : 8
あきちゃんさん
えぇーーーーっ、Q55にTLC?
QLC NANDが調達できなかったのでしょうか??
激安SSDは、おみくじが多いですが、ここまでやるとは・・・
Q55、もう1回買ってみようかな(笑)
念のために追記しますが、NANDにYMTCのマークはありません。別会社がパッケージ化しているのでしょうね。かなり安価なのかな?高容量品はQLCのままなのかもしれませんね。
基板記号で検索したら「QUMO」という香港のメーカー(韓国資本)がヒットしました。ラベル以外は同じに見えます。ロシア東欧市場で販売しているとの事です。Hanyeとの関係は判りません。
あきちゃんさん
基板記号というのがあるのですね?
知りませんでした。
また勉強しておきます。
ありがとうございました!
記号と言うより型番ですかね。ここの画像も出てくるので、最近の画像認識技術はすごいです。
1TBを買ってみたら次のような結果でした。
コントローラーは Maxio の MAS1102
NANDチップは SYMN0WQC1B1DC4C が2枚 SYMN0WQC1B1AC4C が2枚でした。
基板には SASMA11A4-AA T1205 シルク印刷ありです。
v0.21a
Drive: 1(ATA)
Model: Hanye-Q55-1TSY04
Fw : HA02010B
Size : 976762 MB [1024.2 GB]
Firmware id string[2D0]: MKSSD_100006000124290121,Aug 31 2022,23:11:31,MA1102,ES8SC#3H
Project id string[280] : r:/01_FW/02_Proj/YMTC/YMTC-X2-6070-Branch
Controller : MAS1102
NAND string : YMN0WQC1B1AC6C
NAND MaxPE cycles : 1000
Ch0CE0: 0x9b,0xd5,0x58,0x8d,0x20,0x0,0x0 – YMTC 3dv3-128L TLC 16k 1Plane/die
Ch1CE0: 0x9b,0xd5,0x58,0x8d,0x20,0x0,0x0 – YMTC 3dv3-128L TLC 16k 1Plane/die
Ch0CE1: 0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0 –
Ch1CE1: 0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0 –
Ch0CE2: 0x9b,0xd5,0x58,0x8d,0x20,0x0,0x0 – YMTC 3dv3-128L TLC 16k 1Plane/die
Ch1CE2: 0x9b,0xd5,0x58,0x8d,0x20,0x0,0x0 – YMTC 3dv3-128L TLC 16k 1Plane/die
haluruさん、情報ありがとうございます!
1TBはMaxioでしたか・・・しかもTLC。
もはや銘柄と中身の関係は一定していないのかもしれませんね!
TLCでしたか。
アマゾンのレビューにて、
https://www.amazon.co.jp/review/RNVXJLYUSLB4R/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=B0BBM1NZGZ
Maxio MAS1102とYMTC QLCであったとの内容を見つけました。
これって、
Suneast SE900 1TBと同じ構成ですね。
https://tp.chobei.net/2022/12/11/1tb-suneast-se900/
そして、このSuneast SE900、あくまで私個人の想像ですが、
日本での販売会社、仕様からみて、
HIKSEMI HS-SSD-E100-1024G と同一のものではないかと。
HIKSEMI HS-SSD-E100-1024G = HIKVISION HS-SSD-E100-1024G
、ほぼ間違いないと思います。
HIKVISION E100 については、分解画像を見つけました。
https://pcsinryoujyo.ti-da.net/e12081473.html
Maxio製コントローラとYMTC NANDの組み合わせっぽいです。
SUNEAST SE900 256GB
https://tp.chobei.net/2022/09/02/suneast-se900-x240/
HIKVISION HS-SSD-E100 128GB
https://pcsinryoujyo.ti-da.net/e12081473.html
基板がそっくり。
Hanye Q55 1TB の基板
https://www.amazon.co.jp/review/RNVXJLYUSLB4R/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=B0BBM1NZGZ
は上2つと違います。
https://tp.chobei.net/2022/09/05/green-hanye-q55/
こちらの物とも違っているようです。