以前の記事でNVMe SSD「ADATA XPG SX8200 Pro 1TB」をThinkPad X270に取り付けてみましたが、X270はPCIe Gen3 x2レーン仕様だったため、SX8200Pro本来の性能を発揮することができず、宝?の持ち腐れになってしまいました。
X270+SX8200Proの記録:
ThinkPad X270にNVMe SSD取付け①ADATA SX8200Pro
ThinkPad X270にNVMe SSD取付け②BIOSで認識するか?編
X270にNVMe SSD③Win10リカバリー&ベンチマーク編
もったいないので、他のThinkPadへの転用も考えましたが、両面実装タイプのSX8200Proを取り付けできるマシンが手持ちになく、仕方なく放置していました。
が・・・ようやく取り付けできそうなマシンがやってきました!
ThinkPad E595 です!
今までテンキーの付いたThinkPadは敬遠していたのですが、ひょんなことからE595が入手できたので、使ってみることにしました。
そして、このE595でSX8200Proの本来の性能を発揮させ、名誉挽回を図ります!
ThinkPad E595
E595は当サイト初登場ですので、まずは恒例のスペック紹介です。
- Type 20NFS0Y900
- AMD Ryzen 5 3500U 2.1GHz
- Memory 32GB DDR4 → 入手後に16GB×2に変更
- SSD なし → 取り外されていた
- 15.6インチ FHD IPS(1920×1080)
- AMD Radeon Vega 8 Graphics
個人的にテンキー付きのThinkPadは所有したことがなく、さらにRyzenを搭載したThinkPadも初めてなので、これからが楽しみです。
以上、超簡単ですが、E595の紹介でした!
ADATA XPG SX8200 Pro 1TB
冒頭にも記載したとおり、今回使用するSX8200ProはX270に取り付けていた個体の転用になります。
よって、現在販売されているSX8200Proとは実装されているチップ類が異なっているかもしれません。
というのも、これを購入した当時、製造ロット?によって実装されているチップが違っていることがよく話題になり、「おみくじ」とか「ガチャ」と呼ばれていました。
ただ、私自身は、どれが「当たり」で「はずれ」なのか?よくわかっていませんが・・・
では、こちらも改めて画像で紹介します。
まずは外観です。
ラベルを剥がしていないので分かりにくいですが、表裏両面にNANDとDRAMキャッシュが実装されています。
横から見ると、こんな感じです。
画像上側がラベルの貼られている面です。
コントローラーはSMI製で「SM2262ENG BC」と刻印されています。
DRAMキャッシュは、Samsungの「K4B4G1646E BYMA」。
512MBの両面実装で合計1024MBです。
NANDは「ADATA」の刻印ですが、「smi_nvme_flash_id」で確認すると、実際にはYMTC製64層TLCのようです。
余談ですが、購入当時、この「ADATA」の刻印は白文字で読みやすかったのですが、なぜか今は白が飛んでしまっており、とても見にくくなっています(どうでもいい)。
ちなみに、1TB版の正式な型番は「ASX8200PNP-1TT-C」です(それも、どうでもいい)。
E595に取り付け!
E595には、2.5インチSATAとM.2 2280のSSD取り付けスペースがあります。
そもそも、この個体のオリジナルは、M.2側にNVMe SSDが取り付けられていたと思われますが、私が入手した時点ではSSD本体は取り外されおり、表面が黒で塗装された鉄製?のヒートシンクのみが残され、SATA側には画像に写っているダミーのケースが残っていました。
ヒートシンクを取り外すと、ハニカム構造のフレームになっていました。
ハニカムの意図はわかりませんが、スペース的には両面実装タイプのSX8200Proをなんとか取り付けできそうです。
で、取り付けできました!
ただし、システムボード側に貼り付けられていたブルーのサーマルシート(1.5mm厚)は干渉したのでとりあえず剥がしました(ヒートシンク側のサーマルシートは、そのままで問題なし)。
この後、ヒートシンクを元通りに取り付けて完了です!
E595+SX8200Pro 動作確認
では、いつも通りの流れで動作確認結果を記録します。
最初にBIOSでの認識状態です。
「ADATA SX8200PNP」と認識しています。
今回はWindows11 Proをインストールしました。
すでに22H2が出ていますが、今回は21H2で進めました。
つづいて、CrystalDiskInfoです。
当然ですが、今回は「PCIe 3 x4」になっています。
X270では、ほとんど使用しておらず、まだ使用時間118時間と新品に近い状態です。
それでは、今回のメインとなるCrystalDiskMarkです。
CrystalDiskMarkの設定は「NVMe SSD」ではなく、いつも通り「デフォルト」で実行します。
SX8200Proのメーカー仕様は、以下の通りです。
シーケンシャルリード:最大 3,500MB/s
シーケンシャルライト:最大 3,000MB/s
4Kランダムリード(IOPS):最大 390K
4Kランダムライト(IOPS):最大 380K
さて、名誉挽回なるか?!
エイっ!
うーーーん、決して悪い結果ではないのですが、コメントに困る微妙な数値が出ました・・・
まぁ・・・良しとしましょう!
最後に、これも恒例となったCrystalDiskMark実行時の温度ログです。
E595標準装備の立派なヒートシンクのお陰で、それほど温度は上がらず、Max61℃でした。
まとめ
X270にSX8200Proを取り付けた記事は、今から1年以上前に記録したものですが、今でも地味に閲覧数が増えています。
また、最近は格安SSDの試用記録を多く記事にしており、その「まとめページ」にもX270+SX8200ProのCrystalDiskMark結果を掲載しているため、さらに多くの方がその結果を見ている可能性があります。
まとめページのリンク:ちょうべいの SSD 記録(まとめ)
しかし、X270(x2レーン仕様)でのCrystalDiskMark結果はSX8200Pro本来の性能の半分程度と思われる数値になっていましたので、SX8200Proに対して、とても申し訳なく感じていました。
そこで今回、SX8200Proの名誉挽回を図るべく、E595でCrystalDiskMarkに挑んでみました。
結果はチョット微妙な数値でしたが、発売から時間の経っているSSDであることを考慮すると、決して悪い数値ではないでしょう。
初めて使用するRyzen搭載 ThinkPadとともに、今後いろいろ遊んでみたいと思います!
今回は以上です。
コメント